種別 論文
主題 鉄筋コンクリート偏平ドームの破壊実験
副題
筆頭著者 高山誠(金沢工業大学工学部)
連名者1 半谷裕彦(東京大学生産技術研究所)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
11
2
先頭ページ 153
末尾ページ 158
年度 1989
要旨 はじめに
偏平ドームの実験的研究としては、これまでに硬質塩化ビニールや金属を材料としてかなりの実験が行われているが、鉄筋コンクリートドームについては実験の困難さなどもあって、極限られた研究しか行われていない。また、1979年、IASS(国際シェル・立体構造学会)より鉄筋コンクリートシェルに関する設計指針が発表されており、これを国際指針として確立するための確証実験と実験データの蓄積が要請されている。一方、鉄筋コンクリ−ト偏平ドームの破壊機構に影響をおよぼす要因としては、ライズースパン比と、荷重モード、境界条件、初期不整、材料の塑性化、クリープなど、様々なものが考えられる。そこで本研究では、上記要因の中から、最も基礎的なものの一つとしてライズースパン比と荷重モードを選び、それらが鉄筋コンクリート偏平ドームの破壊機構におよぼす影響を実験的に調べた。また、上記IASSの指針と実験結果の比較、検討も併せて行った。
まとめ
ライズースパン比と荷重モードをパラメータとして、鉄筋コンクリート偏平ドームの挙動を調べるために破壊実験を行った。結果をまとめると以下のようになる。(1)ライズースパン比が大きくなると、曲げモーメントの割合は小さくなり、剛性は増大する。(2)中央荷重や片側荷重のように、載荷が局部的になると大きな曲げが発生し、全体荷重の場合に比べて剛性、耐力が低下する。変形モードや破壊モードもこの荷重モードに支配されて、全体荷重の場合とはかなり異なるモードとなる。(3)ライズースパン比が大きくなると、座屈荷重は増大するが初期不整や局部的攪乱の影響を受け易く、初期不整等による低減の割合はライズースパン比が大きい程大きくなる。尚、本実験の一部は荷重モードの影響および単層ラチスドームの解析との比較を中心に建築学会等に発表したものである。
PDFファイル名 011-01-2024.pdf


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