種別 | 論文 |
主題 | 高強度鉄筋SD50のガス圧接継手の性能 |
副題 | |
筆頭著者 | 小早川恵実(清水建設技術研究所) |
連名者1 | 矢部喜堂(清水建設技術研究所) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 2 |
先頭ページ | 189 |
末尾ページ | 192 |
年度 | 1989 |
要旨 | はじめに 近年、鉄筋コンクリート構造物の高層化、大型化にともなって、使用される鉄筋も高強度化かつ太径化する傾向にある。鉄筋を高強度化することは、部材強度の増加、鉄筋量の節減、配筋施工の容易性などのメリットが考えられ、これを使用しようとする気運が強まっている。JIS G 3112-1985「鉄筋コンクリート用棒鋼」にSD50が規定されているのにもかかわらず、現状では使用実績はさほど無く、コンクリート部材に不可欠である継手に関する資料も少ない。本研究では、高強度鉄筋SD50をコンクリート構造物に使用するうえにとっての鉄筋継手工法として、広く用いられているガス圧接をとりあげ、SD50の圧接性およびその継手強度を調べ、高強度鉄筋SD50へのガス圧接の適用の可否を検討した。 まとめ 高強度鉄筋SD50のガス圧接性について調べた結果、1)一般に用いられている鉄筋SD35の圧接条件で、鉄筋SD50のガス圧接を行った場合でも、若干のフラット破面は発生するが、継手部の引張強さはJIS規格値を満足する。なお、ちなみにフラット破面率が、30%程度以上になると引張強さに影響が出てくると考えられる。2)高強度鉄筋SD50の圧接において、フラット破面の生成には上限加圧力と圧縮量が影響し、上限加圧力は高く、圧縮量は大きくすることにより、フラット破面の発生の少ない継手が得られる。3)この圧接条件によってガス圧接された、鉄筋SD50の圧接継手部の引張強さは、JIS規格値を十分に満足する、ことが明らかになった。このことから、高強度鉄筋SD50へのガス圧接継手工法は十分実用に供せるものと判断できる。 |
PDFファイル名 | 011-01-2030.pdf |