種別 | 論文 |
主題 | 繰返し2方向曲げ・せん断を受ける鉄筋コンクリート柱の弾塑性性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 上原広(大阪工業大学大学院) |
連名者1 | 南宏一(大阪工業大学工学部) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 2 |
先頭ページ | 223 |
末尾ページ | 228 |
年度 | 1989 |
要旨 | 序論 通常の設計では、地震力は、骨組に対して1方向のみから作用すると考え、その耐震性を検討している。しかしながら、地震時の骨組は、2方向からの外力を同時に受ける。1方向外力に対して、梁降伏型のメカニズムが保証されても、同時に2方向から外力を受けると、骨組は柱降伏型となる可能性がある。これは柱の塑性化の進行によるものであり、2方向外力を受けるRC柱の弾塑性性状を解明することは急務である。さらに、設計における実用性を考えれば、設計用地震力の取扱いは、2方向外力の同時性を十分考慮して、構造物の主たる1方向の耐震性を検討することに帰結する。そこで、本研究では、サーボ・アクチュエーター・システムによる、2方向曲げ・せん断を受けるRC柱の実験手法の開発を行い、このシステムを合理的に運用し、RC柱の水平2方向に任意の強制変位を与え、その主たる方向の弾塑性性状を実験的に解明する。 結論 2方向外力を受けるRC柱において、十字載荷時には、2主軸に交互に載荷されるため、主たる方向の弾塑性性状に、直交方向の載荷の影響はほとんど現れない。この傾向は、直交方向への入力変位の大きさを変数としても変わりない。しかしながら、2主軸で同時に載荷される、8字載荷、L字載荷では、主たる方向の弾塑性性状と、直交方向の外力の特性は密な相関性を持ち、十字載荷と比べ、部材の塑性化の進行は早い。したがって、設計用地震力の取扱いについて、従来の2主軸方向に交互に載荷し、その耐震性を検討するためには、直交方向の外力の特性を十分に考慮し、耐震設計を行う必要がある。 |
PDFファイル名 | 011-01-2036.pdf |