種別 | 論文 |
主題 | RC部材の耐震補強及び靱性評価に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 杉田篤彦(オリエンタルコンクリート) |
連名者1 | 丸山久一(長岡技術科学大学工学部) |
連名者2 | 清水敬二(長岡技術科学大学工学部) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 2 |
先頭ページ | 257 |
末尾ページ | 262 |
年度 | 1989 |
要旨 | はじめに 鉄筋コンクリート構造物の耐震設計法に関しては、『生ずる可能性がある大規模な地震に対して、崩壊することを防ぐが、ある程度の塑性変杉は許容する』ということが合理的であり、また設計に考慮されている。鉄筋コンクリート橋脚等では、鉄筋を途中定着する場合があるが、その耐震性能は、途中定着しない部材に比べかなり劣っていることが認められていて、その補強が急務となっている。補強方法には、その目的に応じた多種多様な工法があるが、主として変形性能を向上させる観点で、主鉄筋の途中定着部に鋼板をアンカーボルトで定着し、弱点となる途中定着部を補強する方法が提案されている。本研究は、この補強方法が弱点を有するRC部材の変形性能(靭性)に寄与するメカニズムを検討し、鋼板の補強効果をせん断補強筋による補強との比較も含めて検討するものである。 結論 本研究の範囲内で、以下のことが結論として挙げられる。1)主筋の途中定着を有するRC部材において、途中定着部を鋼板で補強することによりひびわれ性状が改善され、耐荷力に関する限界断面をシフトすることができる。2)鋼板をアンカーボルトで定着することにより、補強効果を上げることができる。3)鋼板の補強範囲が有効高さ(d)程度だと、等量のスターラップを配した場合と同じような効果しかないが、補強範囲が2dではスターラップより靱性改善効果が大きい。4)鋼板補強を施すと降伏耐力・降伏変位も上るので、補強効果の判定は靱性率より終局変位までの吸収エネルギーで比較するとよい。その結果では、鋼板補強はスターラップ補強より大きなエネルギー吸収能力を付与することができる。 |
PDFファイル名 | 011-01-2042.pdf |