| 種別 | 論文 |
| 主題 | 高強度コンクリートの鉄筋コンクリート靱性柱への適用に関する研究 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 六車煕（京都大学工学部） |
| 連名者1 | 渡辺史夫（京都大学工学部） |
| 連名者2 | 小室努（大成建設設計部） |
| 連名者3 | |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 11 |
| 号 | 2 |
| 先頭ページ | 293 |
| 末尾ページ | 298 |
| 年度 | 1989 |
| 要旨 | はじめに 最近のコンクリート技術の開発により、圧縮強度が1000kgf/cm2をこえる高強度コンクリートの製造が可能となり、鉄筋コンクリート(以下RCと略記)建築構造物の高層化の要求に対応した形でその利用が検討されている。このような高強度コンクリートをRC構造に用いる場合の問題点は、施工技術の確立と部材特性の把握にあり、現在各所で研究が推進されているが、未だ不明な点が多く実用化には至っていない。本研究は、このような高強度コンクリートのRC部材への利用性を追求するものであり、特に軸力を受ける柱部材の靱性確保に焦点をおいている。高強度コンクリートの特徴は破壊が極めて脆性的な点にあり、靱性を確保するためには何等かの方策が必要となる。その1方法として、コンクリート断面を横拘束鉄筋により拘束する方法があり従来より通常のコンクリートに対してはその有効性が確認されているが、ここで扱う様な圧縮強度が1000kgf/cm2程度の高強度コンクリートに対しては実験的および解析的研究が殆どない。更に、柱部材に適用した研究は皆無と言ってよい。そこで、本研究ではこのような高強度コンクリートを用いた柱の実験を行い、横拘束筋の使用により曲げ破壊型柱部材の靱性確保が可能かどうか、また断面の曲げ解析を行う場合に用いる拘束コンクリートの応力ひずみ特性をどの様に仮定すればよいかについて検討を行った。 結論 (1)圧縮強度1000kgf/cm2程度の高強度コンクリートを使用した柱の一定軸力下での試験結果から、十分な横拘束をすることにより、このような高強度コンクリートを用いる場合にも十分な勒性確保が可能であることが明らかになった。(2)応力ひずみ関係モデルである六車・渡辺モデルおよびModified Kent&Parkモデルに修正係数α及びβを用いることにより圧縮強度が1000kg/cm2程度の高強度コンクリート柱部材の断面曲げ解析に適用できるモデルに修正することができ、修正したモデルを用いて曲げ解析することによりクリティカル断面のモーメント−曲率関係が十分な精度で追跡できることが実験結果と解析結果の照合により明らかにされた。 |
| PDFファイル名 | 011-01-2048.pdf |