種別 | 論文 |
主題 | 面内せん断理論を用いたRC部材のねじり解析 |
副題 | |
筆頭著者 | 守屋紀和(山梨大学大学院) |
連名者1 | 二羽淳一郎(山梨大学工学部) |
連名者2 | 檜貝勇(山梨大学工学部) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 2 |
先頭ページ | 357 |
末尾ページ | 362 |
年度 | 1989 |
要旨 | はじめに ねじりモーメントを受けるRC部材の荷重−変形挙動を精度良く算定するために、最近では部材を鉄筋コンクリート要素としてモデル化する解析が進められている。また、この際には、鉄筋コンクリート板要素に関する研究成果が広く利用されてきている。著者らも、ねじりモーメントを受ける部材の荷重−変形解析において、コンクリートのテンションスティフニングを取り入れる手法を提案してきた。しかしながら、著者らが過去に提案した手法は、解析方法をひびわれ発生前後で分けていたことや、解析結果が経路に依存し、任意の変形レベルでの抵抗力を直ちに求めることができないという欠点を有していた。しかし、面内力を受ける板要素の解析方法を基にこの問題点を解決し、さらに、RC部材の特性である鉄筋の局部降伏、コンクリートのひびわれ面でのせん断抵抗を取入れることにより、ひびわれ発生前から終局状態に至るまで一貫して統一的に解析する手法を新たに確立したので、ここに報告するものである。 結論 鉄筋コンクリート特有の現象である、コンクリートの軟化、テンションスティフニング、ひびわれ面でのせん断抵抗および鉄筋のひびわれ面での局部降伏の影響を考慮してより現実に近いモデル化を行い、さらに面内力を受ける板要素の解析方法を基に、ねじりモーメントを受ける部材の解析方法を提案した。本研究により、得られた結論を要約すれば以下の通りである。1)ねじりモーメントを受ける部材の荷重−変形関係をひびわれ発生前から終局に至るまで、統一的な手法で解析することが可能となった。2)平均せん断応力の合力作用位置を忠実にモデル化し、解析を行うことにより、荷重−変形関係の算定精度が向上した。3)ひびわれ発生ねじりモーメント、初期ねじり剛性、および最大ねじりモーメントを精度良く推定できた。4)ただし、中実断面を仮想の中空断面と仮定しているため、部材断面中央部のテンションスティフニングの影響により、ねじり剛性を低めに評価する傾向にある。 |
PDFファイル名 | 011-01-2059.pdf |