種別 論文
主題 RC高層壁式ラーメン構造の壁柱の非線形解析
副題
筆頭著者 張愛暉(千葉大学大学院)
連名者1 松戸正士 (千葉大学大学院)
連名者2 野口博(千葉大学工学部)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 405
末尾ページ 410
年度 1989
要旨 はじめに
本研究の対象である高層壁式ラーメン(HFW)構法は、図−1に示すように柱型及び梁型が出ないため、集合住宅のように広い居住空間の確保が必要な建物を計画する際には、有効な構法である。また型枠工事においても大幅な省力化、コストダウンが可能であるなど多くの利点を持っているが、構造面においては、柱の曲げ強度が大きくなる代わりにせん断スパン比が通常のラーメン構造よりも小さくなるため、十分なせん断補強が必要となり、壁柱のせん断強度が設計上の間題点の1つとなる。そこで本研究では、HFW構造に特有な直交壁が壁柱の剛性及び諸強度に与える影響について、日本建築センターのHFW研究プロジェクトの一環として、大成建設技術研究所で行われた実験の報告書を基に非線形有限要素解析を行い、直交壁が壁柱のせん断耐力に与える影響について検討する。
結び
HFW構法に特有な直交壁が壁柱のせん断耐力に与える影響について、断面付加モデルや展開モデルによる非線形解析有限要素解析を行った結果、次の知見を得た。十字型シリーズ試験体では、実験、解析とも曲げ降伏が先行し、曲げせん断圧壊を生じ。荷童一変形曲線の解析結果は実験結果にほぼ一致した。解析では、直交壁の厚さを変えても実験と同様、最大耐カヘの影響はほとんど表われない。その理由としては、終局時に直交壁は壁柱の引張り領域に位置し、直交壁脚部と基礎スラブの間等に水平方向のひび割れが発生するために、直交壁の断面積よりも縦筋量に左右されたためと考えられる。T型シリーズ試験体では、実験、解析ともせん断破壊をした。荷童一変形曲線の解析結果は実験結果にほぼ一致した。直交壁付け壁柱の最大耐力の解析値は直交壁なしのものを上回り、実験と対応した。又、その耐力上昇は、実験と同様に直交壁の厚さが大きい方が大きく、また直交壁の終局耐力時の有効幅は広沢の有効幅提案値より大きめであることが認められた。
PDFファイル名 011-01-2067.pdf


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