種別 論文
主題 高強度コンクリート・高強度横補強筋を用いたRC柱部材の荷重−変形特性
副題
筆頭著者 鈴木計夫(大阪大学エ学部)
連名者1 中塚倍 (大阪大学工学部)
連名者2 中田浩之(奥村組建築設計部)
連名者3 山中昌一(大阪大学大学院)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 455
末尾ページ 460
年度 1989
要旨 はじめに
近年、超高層RC建物の開発研究の一環として高強度材料を用いたRC柱部材の研究が行われ、同部材の耐震性や、靭性を得るための横補強筋の配筋法などについて多くの知見が得られている。しかし、それら研究の多くは各載荷階で数回、総数で10数回程度の繰り返し荷重下における同部材のカ学挙動を調べたもので、塑性域の各載荷階で各10回程度、総数で数10回の繰り返し荷重を受けるような場合の性状については言及していない。本研究は、Fc420級の高強度コンクリートと、形状と量の異なるSD50級の横補強筋を用いた、シアスパン比の異なるRC柱部材試験体の多数回繰り返し荷重下における力学挙動を調べ、同部材の破壊モード、限界変形などに及ぼす諸要因の影響を検討したものである。
まとめ
本研究より得られた結果を以下にまとめる。(1)多数回繰り返し荷重を受ける部材であっても、充分な横補強筋を配することにより、その破壊モードを靭性の小さい付着破壊から曲げ破壊に変化させることができ、それによってpwの増加量以上の限界変形(靭性)の増大が得られた。(2)円形柱部材では、シアスパン比が小(1.25程度)でせん断破壊モードの場合でも、大なるpw(1.5%程度)とすることによって多数回繰り返し荷重に対しても安定した部材角1/50程度の靭性が得られた。(3)多数回繰り返し荷重下での限界変形は、.横補強筋比、シアスパン比が大なる程大きい。また補強形式については、円形タイプの場合が限界変形は最も大きく、角形Bタイプ(閉鎖フープ重ね合わせ型)、角形Aタイプ(囲型溶接フープ)の順に小さくなった。(4)曲げ降伏後の塑性域において多数回繰り返し荷重を受ける場合の限界変形Ruは、せん断設計式A法計算値によって、Ruの大なる曲げ破壊モード域では良好に推定されたが、Ruの小なるせん断・付着破壊モード域では危険側の過大評価された。
PDFファイル名 011-01-2076.pdf


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