| 種別 | 論文 |
| 主題 | 高軸力下における鉄筋コンクリート短柱に関する実験的研究 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 礒健一（日本国土開発技術研究所） |
| 連名者1 | 柳沢延房 （日本国土開発技術研究所） |
| 連名者2 | |
| 連名者3 | |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 11 |
| 号 | 2 |
| 先頭ページ | 465 |
| 末尾ページ | 470 |
| 年度 | 1989 |
| 要旨 | はじめに 高層RC造建物では、大地震時において、1階の柱脚、最上層の柱頭および引張軸力が発生する外柱の柱頭・柱脚の曲げ降伏を許容した梁の曲げ降伏先行型の全体崩壊形を形成するように設計されている。従って、柱には、全体崩壊形を保証するよう、メカニズム時の応力に対して十分な耐力、変形性能が要求きれる。このために、せん断補強筋に高強度異形鉄筋を用い、低層階では設計基準強度が360kgf/cm2あった以上の高強度コンクリートを用いている。筆者らは、高層RC建物の下層階で軸力の大きく、せん断補強筋に高強度異径鉄筋を用いた鉄筋コンクリート柱を対象として実験を行った。本研究は、高軸力下におけるこのような柱の力学的挙動に及ぼす軸力、せん断補強筋量の影響を検討し、柱の設計法の基礎資料を得るものである。 まとめ 高軸力下における高強度コンクリート柱の曲げ・せん断実験を行った結果をまとめると、以下のようである。(1)軸力比が大きくなると、最大耐力は一定の割合で上昇する。せん断補強筋比の小さい試験体では、高軸力比になると、最大耐力以降急激な耐力低下を示すせん断破壊へ移行したが、せん断補強筋比の大きい試験体では、耐力低下は小さくなった。(2)せん断補強筋のひずみは、せん断補強筋比が大きくなると小さくなり、Pe≧1.0%以上の場合には降伏時ひずみの1/3程度にしか達していない。(3)せん断耐力算定式(2)式は、(1)式よりも実験結果を過小評価しており、軸力の影響を考慮する必要があると思われる。 |
| PDFファイル名 | 011-01-2078.pdf |