種別 | 論文 |
主題 | 高軸力を受ける鉄筋コンクリート造柱の強度と変形性能 |
副題 | |
筆頭著者 | 小野新(日本大学理工学部) |
連名者1 | 安達洋(日本大学理工学部) |
連名者2 | 清水泰(東京都立大学工学部) |
連名者3 | 河野恒久 (日本大学大学院) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 2 |
先頭ページ | 477 |
末尾ページ | 482 |
年度 | 1989 |
要旨 | はじめに 高層の鉄筋コンクリート(以下RC)造建物の最下層柱は、地震時の水平動や上下動に伴い軸カが大きく変化し、高い軸力にまで達する可能性があると指摘されている。しかしながら、この様な高い軸カを受ける柱の地震時の挙動に関する系統だった研究は少ないのが現状であり、そのような柱の性状を明らかにして行く必要性があると考えられる。本報は過去に行われたRC造柱の代表的な実験資料を用い、それらの耐力と変形性状について主に軸方向力をパラメータとして検討した結果をまとめたものである。 まとめ 以上、RC造柱実験資料732体を用い、軸カが耐力や変形性能に及ぼす影響について検討を行った。その結果、η0が0.4〜0.7程度の高軸力の範囲では、曲げ耐カは実験値と計算値が良く一教するが、変形性状は靭性に乏しく極めて脆性的であった。これらの事項を考え合わせると破壊性状が高軸力の範囲では変化しており、極めて脆性的な傾向を持っていると考えられる。η0が0.7以上の特に軸力の高い範囲においては、耐力は実験値が計算値を上回る傾向があり、耐力の推定には限界があると考えられる。またM/QDによる軸力の影響の違いも見られ、M/QDの小さな試験体ほど軸力による耐力の上昇が大きい。 |
PDFファイル名 | 011-01-2080.pdf |