種別 | 論文 |
主題 | 変動軸力を受ける鉄筋コンクリート柱の弾塑性性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 小野新(日本大学理工学都) |
連名者1 | 白井伸明 (日本大学理工学都) |
連名者2 | 安達洋(日本大学理工学部) |
連名者3 | 坂槇義夫 (東海興業株式会社) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 2 |
先頭ページ | 495 |
末尾ページ | 500 |
年度 | 1989 |
要旨 | まえがき 近年、鉄筋コンクリート(以下、RC)構造物の高層化に伴い、大きな軸力の変動が生じる下層部柱の地震時の挙動を解明することが、設計上、重要な課題となってきた。黒正らは、高軸力下におけるRC柱の耐震性能を評価することを目的として、軸力の大きき及び載荷方法、せん断補強筋量、せん断スパン比等を変動因子とした実験を行い、これらの因子が強度、靭性、破壊性状等に及ぼす影響を明らかにした。これらの研究は、変動軸力を受けるRC柱の強度や変形性能を評価する上で、設計上、重要な貢献をした。しかし、構造物全体の応答性状をシュミレートする上で、その基礎となる変動軸力を受ける下層階柱の履歴性状については、十分明らかにされていないように思える。本研究では、第一ステツプとして、軸カの大きさ及び載荷方法を変動因子としたRC柱の正負繰返し載荷実験を行い、強度及び破壊性状について検討するとともに、変形性状を詳細に調べる。さらに、ファイバー法による正負繰返し解析を行い、変動軸カを受けるRC柱の弾塑性曲げ挙動について検討する。 まとめ 以上の検討結果をまとめると、次の通りである。1)破壊性状、諸強度、Q−δ曲線の包絡線については、黒正らと同様の結果が得られた。2)相対水平変形を曲げとせん断成分に分離した結果、せん断成分が卓越しており、せん断が全体挙動を支配したと考えられる。従って、高い圧縮軸力、引張軸力、変動軸力はせん断挙動に及ぼす影響が大きく、せん断拳動を追跡できる解析モデルの開発が望まれる。3)軸方向の伸縮量には、軸力の大きき及び載荷方法によって顕薯な差異が生じ、特に変動軸力の場合には、軸方向剛性が引張側で大きく変化する。4)変動軸力を受けるRC柱の曲げ挙動は、文献で提案したファイバー法により追跡できる。 |
PDFファイル名 | 011-01-2083.pdf |