種別 | 論文 |
主題 | 鉄筋コンクリート造有開口壁のせん断補強法およびせん断耐力評価に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 加藤大介 (新潟大学工学部) |
連名者1 | 村上幸靖 (新潟大学大学院) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 2 |
先頭ページ | 573 |
末尾ページ | 578 |
年度 | 1989 |
要旨 | まえがき 筆者らは、連層耐震壁を有する鉄筋コンクリート(以下RC)造建物を靱性設計することを念頭において、その場合に問題となる有開口耐震壁のせん断補強法に関する実験を行ってきた。その結果、有開口壁のせん断耐力を上昇させる開口横のせん断補強法としてX型筋とハ型筋が有効であることが分かったが、その最大耐力ヘの寄与分は斜め筋の全断面の約半分であった。そこで、本論文では斜め筋の効果をより明らかにするため斜め筋比の高い試験体、さらに開口の偏在による効果を把握するために偏在開口の試験体について実験を行い、設計法に還元するための実験データの整理を行った。 まとめ 開口を有する耐震壁の静加力実験を行い、せん断補強としての斜め筋の効果と開口偏在の効果を検討し、以下の結論・今後の課題を得た。(1)実験値における斜め筋による最大耐力の増分は引っ張りと圧縮に有効だとした計算値に対して見かけ上30%であるが、引っ張り筋による耐力増分量とほぼ対応しており、斜め筋の効果としては引っ張り筋分だけ有効であり、その限界は定着或は他の破壊モードにより定まると言える。(2)斜め筋は靱性能を改善するのに有効であった。これは、斜め圧縮筋のコンクリートの負担を軽減する効果であり、有開口耐震壁の靱性設計において等価なコンクリート断面としての評価が可能である。(3)開口偏在のものは中央開口より耐力が高く、また加力方向で比較すると壁付きの柱型が圧縮になる側が高かった。これらの結果を現実的に評価するためには柱型の効果の評価と作用軸力の評価が重要である。 |
PDFファイル名 | 011-01-2096.pdf |