種別 報告
主題 直打ちライニング工法における加圧脱水コンクリートの品質特性
副題
筆頭著者 佐藤文則 (前田建設工業)
連名者1 出頭圭三 (前田建設工業)
連名者2 渡部正 (前田建設工業)
連名者3 原夏生(前田建設工業)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 639
末尾ページ 644
年度 1989
要旨 はじめに
直打ちコンクリートライニング工法は、シールドテール内に直接コンクリートを打設して覆工を構築する工法である。したがって、(1)コンクリート打込み時のワーカビリチー、(2)シールド堀進に伴うテールボイドの確実な充填、(3)妻型わく脱型時のコンクリートの自立性、等が覆工の品質、施工サイクルタイムに重要な影響を及ぼすことになる。そこで、当社におけるMLS工法(Maeda Lining System)では、それらの課題に対し次のような方策を採用している。 (1)スリット付き内型わく、および脱水機構を装備したプレスリング(妻型わく)により打込み直後のコンクリートを加圧脱水させ、妻部コンクリートの早期自立による施工サイクルタイムの短縮を図る。 (2)テールボイドはプレスリングによるコンクリートの加圧充填を行わず、シールド堀進と並行して間詰めモルタルを注入する。 本報告は上記二つの項目のうち(1)に関して、室内加圧脱水実験および平板モデル実験に基づいた加圧脱水コンクリートの品質特性について述べたものである。
まとめ
本研究は、MLS工法において覆工の品質、施工サイクル等に重要な影響を及ぼす加圧脱水コンクリートの性質について室内加圧脱水実験および平板モデル実験の結果に基づいて論じたものである。本研究の主要な結論は次のとおりである。 (1)コンクリートの圧縮強度には脱水率が支配的な影響を及ぼす。すなわち、加圧脱水させることにより実質的な水セメント比を減少させることができ、脱水率3%で約20%圧縮強度(材令7日)が増加する。 (2)コンクリートの自立に必要な脱水量については、配合、覆工の形状等により異なると思われるが、脱水率3%程度がおおよその目安となると思われる。 (3)コンクリートを加圧脱水させることにより、水密性の高い緻密な覆工を構築することができる。 (4)室内加圧脱水実験と平板モデル実験での圧縮強度改善効果の結果がほぼ一致する。これは、使用材料、配合等が変化した場合に室内試験を行うことで施工時に必要なコンクリートの基本的な物性を把握することができる可能性を示している。
PDFファイル名 011-02-1107.pdf


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