種別 | 報告 |
主題 | 繊維強化熱可塑プラスチックで補強したコンクリート部材の曲げ特性 |
副題 | |
筆頭著者 | 橘田敏之 (熊谷組) |
連名者1 | 池田弘(熊谷組) |
連名者2 | 本田勉(熊谷組) |
連名者3 | 林田則光 (熊谷組) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 1 |
先頭ページ | 831 |
末尾ページ | 834 |
年度 | 1989 |
要旨 | まえがき 繊維強化プラスチック(FRP)の軽量・高強度でかつ耐久性に優れた特徴を活かし、鉄筋やPC鋼材に代わるコンクリート補強材として適用するための研究が活発に行われている。筆者らは熱可塑樹脂を用いた繊維強化プラスチック(FRTP)が、FRPの特徴に加えて、加熱することにより現場でも曲げ加工できること、またコンクリートとの付着性向上のための表面処理が容易なこと、さらには樹脂の選定によってより耐久性の優れた補強材が得られる可能性のあることに着目し、ロッド状のFRTPによる鉄筋代替材の開発を進めている。 本報告では、これまでに実施したFRTPの基本的特性の試験結果と、これを鉄筋代替材として用いたコンクリート供試体の曲げ載荷試験について述べる。 まとめ FRTPを補強筋として用いたコンクリート部材の曲げ挙動は、本報告で用いた計算方法による推定値と比較的良い対応を示しており、FRTPの補強筋としての適用が十分可能と判断される。ひびわれ発生後の変形が大きくなる点は、大きな繰返し荷重に対する安全性の面で問題が残されるが、耐久性の観点からは本来FRTPが耐久性に優れているので必ずしも問題にならないと期待される。また変形の制御が必要な場合にはプレストレスの導入なども考えられる。 今後はFRTPの基本的特性のうち、曲げ加工性、クリープ・疲労などの長期載荷に対する安定性、さらに耐アルカリなどの耐薬品性の検討、およびコンクリート部材としての繰返し載荷に対する安全性、またせん断補強筋として用いた場合のせん断特性などが残された課題であり、さらに研究を進める予定である。 |
PDFファイル名 | 011-02-1141.pdf |