種別 | 報告 |
主題 | 打込み式樹脂アンカーの付着性能に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 細川洋治(東京大学工学部) |
連名者1 | 青山博之(東京大学工学部) |
連名者2 | 小谷俊介(東京大学工学部) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 2 |
先頭ページ | 251 |
末尾ページ | 256 |
年度 | 1989 |
要旨 | はじめに あと施工アンカーの構造物への本格的使用は、既設建物の耐震改修工事が始まった時期と考えられる。既設建物と増設壁の接合に用いるアンカーの引抜き性能の信頼性は、補強された建物の耐震性に大きく影響するので、極めて重要な問題である。これまでの実験結果から、接着系アンカーの引抜き力に対する抵抗機構は付着力に依存するので、筆者らは引抜き力に対して有効と考えられる施工方法の提案を行なってきた。現在使用されている接着系アンカーは、カプセル型のものが多く、アンカー筋にて攪拌して樹脂を混合させ、固着力を発揮するものである。本研究は、これまでのような攪拌を必要としない、打込み式の接着系カプセルアンカーの付着性能を検討したものである。このアンカーの特徴は、施工が容易なこと、鉄筋の形状が自由であることであり、今後需要が増えることも考えられる。しかし、実際の施工者へ正しい施工の方法等の技術指導を徹底することが急務であり、中間報告を行うものである。今回の報告は、施工条件を変えた場合の引抜き性状を明らかにし、今後この種のアンカーの研究、設計の基礎資料に供するものである。 まとめ 下向き施工した打ち込み式接着系アンカーの付着性能について、引抜き性状を基に検討した結果、従来の接着系アンカーと同等の耐力が発揮される事が分かった。埋め込み長さについては、従来のものも含めて、今後慎重に検討し適性定着良さを決めて行く必要がある。我が国では、アンカー施工者の職種が明確でなく、課題は多いが、清掃の重要性、施工精度、施工管理等、実際の施工者が関係する部分が多く、施工指針、検査制度の徹底が必要である。 |
PDFファイル名 | 011-02-2041.pdf |