種別 | 招待報告 |
主題 | アルメニア・スピタク地震による建築物の被害とその考察 |
副題 | |
筆頭著者 | 広沢雅也(建設省建築研究所) |
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連名者2 | |
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キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 2 |
先頭ページ | 11 |
末尾ページ | 20 |
年度 | 1989 |
要旨 | まえがき 1989年12月のアルメニア共和国スピタク地震では集合住宅を主とする多くの建物が倒壊し、全人口の約1%にも及ぶ犠牲者を出した。筆者は政府派遣の国際災害専門家チームの一員として二度にわたり、現地を訪れる機会を得たが、その目的は災害復旧に関連する技術的助言を行い、被災地の復旧に貢献することであった。ここでは、建築物の被害を中心に、その概況を記すと共に、被害を受けた建物の構造形式、その詳細及び設計用地震荷重等、今回の被害に関連の大きい事項について考察する。 終りに 今回のアルメニア・スピタク地震による激甚な被害に対する最大の原因は、当地の歴史上かつて記録がない程の大きな地動が作用したことによる。このように再現期間こそ非常に長いものの、地動の大きさ自体は、日本のような地震多発国におけるものと大差がないような地域における耐震設計法は如何にあるべきか、また、それにともなってその地域に存在する多数の既存構造物の改善についてどのように対応すべきか等の事項が、今後、世界の地震国に共通する検討されるべき事項として指摘される。本項についての資料は冒頭に記した緊急援助隊の名位をはじめ、多数の関係者による所が大きい。ここに記して深く感謝する次第である。 |
PDFファイル名 | 011-04-0002.pdf |