種別 論文
主題 流動化高炉スラグ置換コンクリートのワーカビリチーに関する研究
副題
筆頭著者 西林新蔵(烏取大学工学部)
連名者1 井上正一(烏取大学工学部)
連名者2 吉野公(烏取大学工学部)
連名者3 湯谷政博(やまこう建設)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 75
末尾ページ 80
年度 1990
要旨 まえがき
近年、アルカリ骨材反応あるいは塩害などによる劣化が原因となったコンクリートの耐久性の低下が問題となってきているが、その対応策の一つに高炉スラグ微粉末をセメントの一部として置換した高炉スラグ置換コンクリートの使用があげられている。この高炉スラグ置換コンクリートを流動化することは、その施工性の改善、あるいは硬化後の品質の向上を図るうえで極めて有効な手段であると考えられる。本研究は、高炉スラグ置換コンクリートの施工性を改善する手段として、流動化剤および高性能AE減水剤を添加した場合のコンクリートのワーカビリチーを把握する目的で計画したもので、具体的には高炉スラグの置換率あるいは混和剤の種類等の要因が流動化した高炉スラグ置換コンクリートのワーカビリチーにおよぼす影響について実験的に検討した。
まとめ
本研究は、高炉スラグ置換コンクリートの施工性を改善する手段として流動化剤あるいは高性能AE減水剤を添加した場合のコンクリートのワーカビリチーを把握することを目的に計画した。本研究の範囲内で得られた結果をとりまとめると以下のようになる。1)スラグ置換率の増加とともに所定のスランプを得るのに要するベースコンクリートの単位水量および流動化剤、高性能AE減水剤の添加量は減少する。また、スラグ置換率の増加とともに最適細骨材率は小さくなる。2)所定の空気量を得るためのAE剤量は、スラグ置換率の増加とともに増加する。3)用いた混和剤の種類にかかわらずスラグ置換率が増加するとともにスランプロスは大きくなる。4)流動化による空気量の損失はスラグ置換率が増加すると大きくなる傾向にあり、スラグ置換コンクリートを流動化する際には流動化剤とAE助剤を併用する等の対策が必要である。5)流動化剤および高性能AE減水剤を添加したコンクリートにおいてスラグ置換率の締固め性に及ぼす影響はほとんどない。また、スラグ置換率が増加すると材料分離に対する抵抗性が増加する。
PDFファイル名 012-01-1011.pdf


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