種別 | 論文 |
主題 | 超音波スペクトロスコピーに基づいたコンクリート構造物中の欠陥評価について |
副題 | |
筆頭著者 | 坂田康徳(九州東海大学工学部) |
連名者1 | 大津政康(熊本大学工学部) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 1 |
先頭ページ | 173 |
末尾ページ | 178 |
年度 | 1990 |
要旨 | はじめに 近年、構造物中に生じた各種欠陥に基づく構造物の耐久性の欠如が問題となっている。そこで、コンクリート構造物の安全性確保と有効利用の見地から、コンクリート中の各種欠陥を効果的に評価し得る方法の開発が急務となっている。コンクリート工学の分野では、従来より超音波法、レーダー法、X線法、放射線法等、種々の方法が検討されているが、汎用性の点で未だ多くの問題点を残しており、新たな開発の余地もまだ残されている。本研究は超音波スペクトロスコピーによるコンクリート構造物中の各種欠陥を評価する方法を検討したものである。本研究の一部は既に報告済みであるが、ここでは、各種の人工欠陥を埋め込んだ壁および床板の構造物模型を用いて、特に約10kHz以下の低周波数領域に着目した欠陥評価の可能性を検討すると共に、レーダー法との比較検討を行なったので報告する。 結論 以上のことをまとめると次の様になる。(1)本方法を用いて無筋および鉄筋コンクリート部材における欠陥評価がある程度可能である。本方法における表面法では、欠陥寸法が大きくて浅い程欠陥評価し易く、今回の実験より一辺20cmで深さ16cmの水平な角形の人工欠陥の存在が表面法で明瞭に確認出来、また浅い場合でも深さ6cmで一辺5cmのものが確認出来た。(2)本方法では表面法より透過法の方が深い位置まで欠陥を評価出来、透過法の方がより優れていることが判った。(3)本方法とレーダー法での欠陥評価比較ではそれぞれ長短あるものの、無筋コンクリート構造物の場合にはほぼ同等の評価結果となり、また鉄筋コンクリート構造物の場合には鉄筋の内側に有る欠陥はレーダー法では判別し難いことが判った。 |
PDFファイル名 | 012-01-1028.pdf |