種別 | 論文 |
主題 | 局部破壊試験によるコンクリートの引張特性の評価 |
副題 | |
筆頭著者 | 鈴木泰生(岐阜大学大学院) |
連名者1 | 内田裕市(岐阜大学工学部) |
連名者2 | 六郷恵哲(岐阜大学工学部) |
連名者3 | 小柳洽(岐阜大学工学部) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 1 |
先頭ページ | 209 |
末尾ページ | 212 |
年度 | 1990 |
要旨 | はじめに 最近、構造物の健全度評価に非破壊試験法が利用されるようになってきた。非破壊試験法は、被測定物に全く損傷を与えない純非破壊試験法と、局部的に損傷を与える局部破壊試験法とに分けられる。前者は、コンクリート強度と間接的に関連したパラメータを測定して強度を推定するものである。後者は、コンクリートを局部的に直接破壊させることによりコンクリートの強度を求めるものである。本研究では、局部破壊試験法の一種であるブレイクオフ(Break-off)試験に類する試験(ここでは折曲げ試験と名付ける)と引抜き試験とを行い、コンクリートの破壊時の強度やエネルギーを測定し、標準試験から求めた結果と比較、検討した。 まとめ (1)あらかじめアンカーボルトを埋め込み構造物の強度推定を行う場合、アンカーボルトの周囲にコアスリットを加工することによりコーン角度を調節しうることを示した。(2)アンカーボルトの周囲に直径10cm、深さ10cmのコアスリットを加工して引抜き試験を行った場合、結果のばらつきも少なく、通常の割裂引張強度試験結果とも良く一致する引抜き強度の値を得ることができた。(3)折曲げ試験によって求めた折曲げ強度は、断面形状及び載荷方法の違いから通常の曲げ強度に比べて高い値となった。(4)折曲げ試験によって求めた破壊エネルギーは、RILEMの試験方法によって求めた破壊エネルギーとほぼ一致した。従って折曲げ試験によって破壊エネルギーの測定は可能である。 |
PDFファイル名 | 012-01-1034.pdf |