種別 論文
主題 シリカフューム混入セメントペーストの高温履歴による強度発現特性と微細構造に関する実験的研究
副題
筆頭著者 大池武(大林組技術研究所)
連名者1 中根淳(大林組技術研究所)
連名者2 喜田大三(大林組技術研究所)
連名者3 斉藤裕司(大林組技術研究所)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 237
末尾ページ 240
年度 1990
要旨 はじめに
コンクリートにおけるシリカフュームの強度改善効果は多くの研究例によって認められており、その機構としてワーカブルになることによって水セメント比が低減できること、および骨材との境界領域のセメントペースト中にCa(OH)2がなくることなどが上げられているが、その機構はまだ十分に解明されていない。また、その際の実験条件は標準水中養生である。一方、高層RC用高強度コンクリートとしてシリカフューム混入コンクリートを考えた場合、セメント量が多くなることおよび部材寸法が大きくなることから、マスコンクリートと同様に打込み後初期に高温履歴を受け、受けないものに比べて長期強度が小さくなるという報告がある。そこで、この事象の解明を意図し、本報では、シリカフュームを添加したセメントペーストに各種の温度履歴を与えたときの強度発現性状を調査するとともに、この強度発現性状とセメント硬化体の微細構造との関連について実験的に検討を加えた。
まとめ
シリカフュームを内割りで添加したセメントペーストに各種の温度履歴を与えて、その強度発現性状と微細構造を調査し、以下のことが明らかになった。1)シリカフュームを10%および20%添加すると、無添加に比べいずれの材令でも、強度は大きいが、30%では逆に小さい。特に、10%添加時の13週強度は、高温履歴を受けても無添加とは異なり、標準水中養生強度と同等以上の強度を示す。2)シリカフューム添加時の強度発現性状は、総細孔量、細孔分布の推移および比表面積の減少程度とある程度関係付けられるが、無添加でよい相関が認められた結合水量ではバラツキが大きくなり、相関は認められなかった。したがって、微細構造の面からセメントペーストにおけるシリカフュームの強度改善効果を説明するためにはさらに検討が必要である。
PDFファイル名 012-01-1039.pdf


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