種別 論文
主題 フレッシュコンクリートの脱水機構に関する解析的研究
副題
筆頭著者 伊藤康司(日本貨物鉄道)
連名者1 丸山久一(長岡技術科学大学工学部)
連名者2 清水敬二(長岡技術科学大学工学部)
連名者3 橋本親典(長岡技術科学大学工学部)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 263
末尾ページ 268
年度 1990
要旨 はじめに
通常、コンクリート中のセメントが完全に水和するためにはセメント重量の23%、ゲル水として19%程度の水が必要とされているが、実際には、施工性や充填性を考慮してW/C=50%程度、特に建築用ではW/C=60%程度のコンクリートを使用している。そのため、コンクリートが硬化するまでにはかなりの量の水がブリージングにより外部に排水される。こうしたコンクリート中の余剰水を減少させる方法として減水剤、流動化剤等の混和剤を使用する方法とコンクリート打設後に余剰水を強制的に排水させる方法がある。コンクリート中の余剰水を強制的に排水させる工法には真空脱水工法、テキスタイルフォーム工法等、現在までいくつかの工法が実用化しており、これらの工法の有効性が実験的に明らかにされている。しかし、これまでの研究は、脱水処理されたコンクリートの品質(強度、中性化深さ、凍結融解抵抗性、等)に関するものがほとんどで、打設されたコンクリート中で余剰水がどの様に移動し、その結果、内部の物性が、どの様に変化しているかと言った問題に関する研究は少ない。本研究は、テキスタイルフォーム等の透水型枠を用いた場合、コンクリート打設後にコンクリート内部の水がどの様に移動し排水されるかを解析的に明らかにするものである。
結論
本研究でえられた結論を要約すると次のようになる。1)コンクリートの透水特性および変形特性を決めることにより総排水量の推定が可能となりコンクリート内部の間隙比の分布および経時変化を推定できる。2)解析でえられた間隙水圧の分布から水の移動方向が推定できる。シートを取付けた場合の流れの方向はシート方向とブリージング方向であり、深い要素、シートに近い要素ほどシートの影響を強く受ける。3)コンクリート要素の収縮は水の移動だけでなくセメント粒子、砂粒子の移動も伴うため、強度を推定するのに間隙比の分布だけでは充分でない。
PDFファイル名 012-01-1044.pdf


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