種別 | 論文 |
主題 | 急速硬化法による特殊水中コンクリートの強度推定について |
副題 | |
筆頭著者 | 佐藤孝一(熊谷組技術研究所) |
連名者1 | 石田良平(熊谷組技術研究所) |
連名者2 | 土田達(熊谷組技術研究所) |
連名者3 | 福本茂雄(熊谷組大阪支店) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 1 |
先頭ページ | 337 |
末尾ページ | 342 |
年度 | 1990 |
要旨 | はじめに 特殊水中コンクリートは通常のコンクリートに比べて、粘稠性、セルフレベリング性、水中分離抵抗性に優れており、各種大型海洋造物への適用が増大している。一方特殊水中コンクリートでは、その強度発現性が遅いことや水中に一旦打ち込まれたコンクリートが所要の品質を満たさなかった場合の対応が非常に難しいなどの点から、コンクリート硬化後の品質を代表する圧縮強度については、管理上なるべく早期にその判定を行えることが望ましい。本研究は、特殊水中コンクリートの強度早期推定法として急速硬化法を試みたものであり、強度推定がコンクリート打ち込み前に終了することを前提に、推定に要する時間を1時間以内に設定した。本報は、その方策として試料の強度増進と安定化のために電子レンジを用いた場合の試験法の確立と強度推定法としての適用性を検討したものである。 結論 電子レンジを用いた急速硬化法による特殊水中コンクリートの強度推定について以下の結論が得られた。(1)電子レンジによる加熱10分、その後圧縮強度試験までの冷却時間を10分とすることで、安定した急速硬化強度が得られる。(2)急結剤量は、強度推定精度の点からモルタル試料1kgに対して40ccとした結果、急速硬化強度とモルタル強度、コンクリート強度は極めて良い相関を示した。(3)本試験法によればウェットスクリーニングから強度試験までの強度推定に要する時間は40分と短時間であり、コンクリート製造後、打設までの間に強度推定を終了させることが可能である。(4)本報告は、特殊水中コンクリートを対象に強度早期推定法の検討を行ったものであるが、本試験法は普通コンクリートにおいても十分適用可能と考えられる。 |
PDFファイル名 | 012-01-1057.pdf |