種別 論文
主題 セメント硬化体中における塩素イオンの存在形態および鉄筋の電気化学的性質
副題
筆頭著者 大即信明(東京工業大学工学部)
連名者1 長瀧重義(東京工業大学工学部)
連名者2 Tiong Huan Wee(東京工業大学大学院)
連名者3 中下兼次(東京工業大学大学院)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 425
末尾ページ 428
年度 1990
要旨 まえがき
RCの塩害に関して、セメント硬化体における塩素イオンの挙動に関する研究が行われており、セメント硬化体中における塩素イオンの存在形態として、可溶性塩素イオンおよび固定化したものがあることが知られており、さらに可溶性塩素イオンの濃縮現象が示唆されていた。著者らは、これらの塩素イオンの定量的な関係を求めると共に、鉄筋コンクリートを考えた場合のもう1つの存在形態である鉄筋周囲の可溶性塩素イオンの量および濃度を測定する方法を提案し、測定を行った。本研究は、塩素イオンの存在形態と鉄筋の電気化学的性質の経時的な変化を検討することによって、塩害メカニズムの解明に資するものである。
まとめ
本研究の範囲で以下のことが言える。(1)高圧抽出法による可溶性塩素イオン、丸鋼の表面付着塩分濃度の経時変化は、フリーデル氏塩の生成と密接な関係がある。これはフリーデル氏塩の生成により、これらの塩素イオンが取りこまれるものと考えられる。(2)不動態のグレイド(程度)あるいは腐食電流の経時変化は、表面付着塩分濃度等の塩素イオン濃度のみでは説明されない。(3)内在塩素イオンの場合と異なり、外来塩素イオンは丸鋼(鉄筋)の不動態を劣化させかつ腐食電流を増大させやすい。
PDFファイル名 012-01-1072.pdf


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