種別 | 論文 |
主題 | 長期加熱を受けた鉄筋コンクリートばりのせん断性状に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 丸田誠(鹿島建設技術研究所) |
連名者1 | 山崎敞敏(鹿島建設技術研究所) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 1 |
先頭ページ | 603 |
末尾ページ | 608 |
年度 | 1990 |
要旨 | はじめに 高温を長期間受ける鉄筋コンクリート部材(以下RC部材と略す)の実験データは少ない。特にせん断性状を把握する目的で行ったRC部材の実験は殆ど無いのが現状である。筆者らは、175℃を長期間受けたRCばりの曲げ耐力実験をすでに行っており、引き続きせん断実験を行ったので報告する。本報告では、高温(65℃、90℃、175℃)を片面(下面)から受けるRCばりの長期加熱(1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月)を行った後のせん断耐力実験を行い、長期加熱を受けたRC部材のせん断性状に関するデータを得ることを目的とする。 まとめ RCばりの長期加熱後のせん断耐力実験及びコア強度試験を各9体(粗骨材は石灰岩を使用)を行い、本実験の範囲から次のことが分かった。1)65℃片面加熱では、12ヶ月間でRCばりのせん断終局強度は低下せず劣化は認められなかった。2)90℃片面加熱では、RCばりのせん断終局強度は加熱前に比べ3ヶ月で6%、12ヶ月で20%低下した。3)175℃片面加熱では、RCばりのせん断終局強度は加熱前に比べ1ヶ月で15%低下した。4)65℃、90℃、175℃加熱とも内部の加熱面近傍のコア強度劣化の割合に比べ、はりのせん断終局強度の劣化の割合は、かなり小さかった。5)65℃、90℃、175℃とも内部温度が最も低く、コンクリート強度の劣化度が最も小さい上面近傍でのコア強度劣化と、はりのせん断強度劣化はほぼ対応した。 |
PDFファイル名 | 012-01-1103.pdf |