種別 | 論文 |
主題 | 載荷時に-70℃まで繰り返し冷却されたコンクリートの歪と劣化に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 三浦尚(東北大学工学部) |
連名者1 | Kova’cs Ferenc(東北大学工学部) |
連名者2 | 李道憲(東北大学大学院) |
連名者3 | 小野雅毅(東北大学大学院) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 1 |
先頭ページ | 703 |
末尾ページ | 708 |
年度 | 1990 |
要旨 | はじめに 極低温にさらされるコンクリートは、従来よりLNGタンクの本体や障壁等に数多く使用されてきている。また、近年、液体窒素温度(-196℃)で超伝導を示す物質が発見されており、その冷却容器としてコンクリートが使用されることが予想され、これまでよりもコンクリートが極低温下で使用されることがさらに多くなると思われる。これらの構造物は、場合によっては大きな温度変化を受けて劣化することが考えられるため、これまでにも荷重が載荷されない状態でのコンクリートを繰り返し冷却し、その歪の挙動や劣化の進行が調べられている。しかし、実際の構造物のような載荷した状態でのコンクリートに関しての研究はあまり行われていない。一方、過去の研究から、このようなコンクリートの劣化に影響する温度範囲は常温から-76℃以上の範囲であると言われている。本研究では、以上のことから荷重を受けているコンクリートが極低温の繰り返しを受けた場合の劣化を調べるため、湿潤状態と乾燥状態のコンクリート供試体に載荷条件や冷却サイクル数を変えて、-70℃まで繰り返し冷却を行い、歪と動弾性係数の測定を行った。 結論 本研究では、荷重を受けている湿潤および乾燥状態のコンクリートが極低温の繰り返しを受けた場合の劣化を調べ、次のような結論が得られた。(1)相対動弾性係数と残留体積歪は相関がある。(2)湿潤状態のコンクリートの劣化は荷重の度合によって抑制されることがあり、そのピークは圧縮強度の約20%である。(3)乾燥状態のコンクリートの歪挙動は線形的・可逆的であり、その劣化は荷重によって影響されず、ほとんど劣化しない。 |
PDFファイル名 | 012-01-1120.pdf |