種別 論文
主題 頁岩を含む砕石の品質変化とコンクリートの性質への影響
副題
筆頭著者 河野清(徳島大学工学部)
連名者1 堀井克章(阿南工業高等専門学校)
連名者2 村上信夫(運輸省第三港湾建設局)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 745
末尾ページ 750
年度 1990
要旨 まえがき
四国地方では、高速道路の建設工事が本格化し、耐久性を必要とする多量のコンクリートが継続して使用されている。骨材は、コンクリート容積の約70%を占め、その良否はコンクリートの品質に影響を与え、近年、低品質骨材によるコンクリートの低品質化が指摘され、その対応がなされて来た。四国地区においても、昭和40年代の後半から海砂や砕石が盛んに使用されるようになり、塩分問題、反応性骨材を主に対策がとられて来た。最近では、東予から中予にかけての縦貫道の工事では、採石地山の多くが和泉層群の砂岩・頁岩互層よりなるために、風化しやすい頁岩砕石が混入する可能性があり、その影響を調査しておく必要がある。したがって、本研究では、まず最初に、四国の愛媛地区で産出される頁岩を含む砕石(頁岩質砕石と記す)の乾湿繰返しによる粒度、破砕値、軟石量その他の品質変化について調査したのちこの風化性の貢岩質砕石中の軟石量の混入率を2種に変えて、砕石コンクリートの圧縮強度、引張強度、動弾性係数、乾燥収縮、水密性、塩分浸透性、乾湿繰返しによる品質変化など諸性質に及ぼす影響について、頁岩のきわめて少ない良品質の砂岩質砕石と比較して調査に行った。
むすび
頁岩は軟石量試験を行うと軟石に属するものがほとんどであり、本研究に用いた頁岩質砕石は高温乾燥器を用いて乾湿繰返しを行うと、風化作用により細粒化してもろくなり、破砕値が大きくなり、強度低下を生じる。また、これを用いたコンクリートは、圧縮強度、引張強度、動弾性係数、乾燥収縮、水密性、塩分浸透性などの諸性質が良品質の砂岩質砕石を用いたものに比べて劣り、悪影響を受ける。したがって、頁岩質砕石を使用する場合、構造物の重要度によって混入率を規制する必要がある。本研究は試験期間が比較的短いので、さらに長期問にわたっての挙動を調査するとともに、耐凍害性、耐摩耗性などについても今後研究しなければならない。なお、試料入手について日本道路公団高松建設局ならびに(株)建設材料試験所に御協力いただいたことに対して感謝の意を表する。
PDFファイル名 012-01-1127.pdf


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