種別 | 論文 |
主題 | 反応性細骨材を用いたコンクリートの膨張特性に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 西林新蔵(烏取大学工学部) |
連名者1 | 井上正一(鳥取大学工学部) |
連名者2 | 林昭富(烏取大学工学部) |
連名者3 | 橋本義(熊谷組) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 1 |
先頭ページ | 767 |
末尾ページ | 772 |
年度 | 1990 |
要旨 | まえがき 骨材の反応性は、通常、化学法とモルタルバー法によって評価、判定されてきているが、最近になって、実際の構造物に用いられるコンクリートを対象に、コンクリートに生じたアルカリ骨材反応による膨張あるいはひびわれ損傷をもとにして反応性の評価を試みんとする機運が高まってきた。コンクリートによるアルカリ骨材反応性試験では、通常、粗骨材のみに反応性の骨材が使用される例が多く、反応性細骨材が単独使用または反応性粗骨材と併用された場合の膨張挙動については、ほとんど明らかにされていないのが現状である。本研究は、反応性細骨材を使用したコンクリートで供試体を作製し、反応性細骨材および反応性粗骨材の混合割合、アルカリ含有量、セメント量さらには骨材の最大寸法などを実験要因に選び、これらの要因を組合わせた場合の膨張挙動ならびにひびわれ特性について実験的に検討を行ったものである。 まとめ 本研究は、反応性細骨材を使用したコンクリートの膨張挙動について検討した。以下に本実験によって得られた結果を列挙し、まとめとする。(1)細骨材に反応性の骨材が含まれると反応速度は速くなり、膨張量も大きくなる。また、反応性細骨材と反応性粗骨材の組合せによってペシマム混合割合の移動が見られる。(2)粗骨材最大寸法のアルカリ骨材反応に及ぼす影響は、反応性細骨材の含有の有無によって異なり、反応性細骨材を含む場合は最大寸法が大きい方が膨張は大きくなる。(3)細骨材が反応性の場合、セメント量やアルカリ量のアルカリ骨材反応に及ぼす影響は、粗骨材のみが反応性の場合よりも顕著になる。(4)反応性の細骨材を含むコンクリートでは、若材令から非常に細かいひびわれが多く発生する。 |
PDFファイル名 | 012-01-1131.pdf |