種別 論文
主題 アルカリ骨材反応抑制に及ぼすフライアッシュの粒度および非晶質成分の影響
副題
筆頭著者 長滝重義(東京工業大学工学部)
連名者1 大賀宏行(東京工業大学工学部)
連名者2 井上毅(東京工業大学工学部)
連名者3 鈴木裕明(武蔵工業大学工学部)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 807
末尾ページ 810
年度 1990
要旨 まえがき
筆者らはフライアッシュによるアルカリ骨材反応膨張抑制効果は、特に低置換率(5%程度)の場含、フライアッシュ自身の反応に大いに影響され、反応性の大きいものほど膨張抑制効果が高いことを、またフライアッシュの反応性の大きさを示す指標として、フライアッシュ中の非晶質成分の主成分である非晶質シリカ量および平均粒径を考え、非晶質シリカ量が多く、平均粒経が小さい程、反応性が高く、これらの物性値および置換率を用いることによって、膨張抑制効果を予測することができることも示した。しかしながら、これらに用いたフライアッシュは、一般的に使用される市販用のものであり、フライアッシュの粒度分布の範囲がかなり広い(数μm〜百数十μm)ため、これらの粒度分布から求められる平均粒径をフライアッシュの反応性の指標として用いることは、本研究の目的であるフライアッシュによるアルカリ骨材反応抑制効果のメカニズムの解明に際し問題となる可能性がある。そこで、これらのフライアッシュを分級あるいは粉砕することによって、ある狭い範囲の粒度分布を持つフライアッシュに加工し、その粒度分布より求めた平均粒径の相違が膨張抑制効果に及ぼす影響について検討した。さらに、非晶質成分量および平均粒径をフライアッシュの反応性を示す指標として用いることの妥当性についても検討を加えた。
まとめ
フライアッシュによるアルカリ骨材反応の膨張抑制はフライアッシュ粒子の表面積および非晶質成分(非晶質シリカ量)が大いに関係すると考えられる。しかし、フライアッシュの経時的な反応機構を考慮すると、材令初期ではフライアッシュ粒子の表面積の影響が大きいが、材令の経過とともに、粒子の表面積の影響は次第に小さくなり、フライアッシュ粒子の反応する部分の体積、すなわち(非晶質シリカ量×置換率)の影響が大きくなると考えられる。本研究ではこのことを考慮したFdなる値を用いて整理したところ、膨張量と良い相関関係のあることが示された。
PDFファイル名 012-01-1138.pdf


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