種別 論文
主題 アルカリシリカ反応によるコンクリートの膨張性状におよぼすアルカリの影響
副題
筆頭著者 森弥広(千葉工業大学工学部)
連名者1 小林一輔(千葉工業大学工学部)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
12
1
先頭ページ 825
末尾ページ 828
年度 1990
要旨 はしがき
ACIの225委員会報告では、“アルカリシリカ反応は、コンクリートの細孔中における高濃度の水酸化アルカリ溶液の存在の下で生ずる”と規定している。即ち、コンクリートの細孔溶液の水酸イオン濃度が有害なアルカリシリカ反応を引き起こす決定因子であるとの見解をとっている。このことは取りも直さず、コンクリートの細孔溶液の水酸イオン濃度を上昇させないことが、アルカリシリカ反応の防止対策の基本であることを示している。一方、細孔溶液の水酸イオン濃度は、コンクリートの総アルカリ量を増すと共に高まることが明らかにされている。そこで、我が国ではアルカリシリカ反応を防止する基本的な対策として、コンクリート中の総アルカリ量を規制する方式を採用している。しかし、最近になって、ある水セメント比に対して配合設計されたコンクリートにおいては、単位アルカリ量を一定値以下に制限しても、高アルカリセメントを使用するとコンクリート中の細孔溶液の濃度は十分に低くならない可能性があることが指摘されており、このために、アルカリシリカ反応の防止対策として、細孔溶液の水酸イオン濃度をある限界値以下にすれば良いとする考え方に立脚すると、コンクリートの単位アルカリ量を規制するのみでは不十分で、同時に低アルカリセメントを使用する必要があるのではないかとの指摘がある。本文は、以上の点を明らかにすることを目的として実施した一連の実験結果を取りまとめたものである。
結論
アルカリシリカ反応を引き起こす決定因子として、使用水量と骨材量の積に対する水溶性アルカリ量の比率(有効アルカリ比)を、とりあげたものである。即ち、アルカリシリカ反応によってコンクリートの膨張や強度低下を生ずるか否かは、使用水量ベースと骨材量による希釈効果を考慮した水溶性アルカリの濃度と骨材量の割合によって決まることを明らかにしたものである。
PDFファイル名 012-01-1142.pdf


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