種別 | 論文 |
主題 | モルタルバーの貯蔵方法がアルカリシリカ反応の膨張に及ぼす影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 森野奎二(愛知工業大学工学部) |
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連名者2 | |
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キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 1 |
先頭ページ | 829 |
末尾ページ | 834 |
年度 | 1990 |
要旨 | はじめに アルカリシリカ反応は、反応性鉱物-アルカリ-水の相互の関係に支配されるが、前の2種類に比べ、水分の影響に対する検討は少ない。それは、反応が起こり更に膨張するためには、十分な水分が必要であることが周知のことだからであろう。この十分な水分を確保することについて、1989年12月に改正されたJIS A 5308レデーミクストコンクリートの「骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(モルタルバー法)」では、「湿度95%以上を確保するための手段として、供試体の表面を、流れない程度に水分が常に保たれている吸取紙で覆うのが望ましい」とされている。この記述は、極めて妥当なように思われる。しかし、この方法が規格のモルタルバーの膨張を最大にするとは限らないこと、及び、イオンやゲルが流出しやすい状態で貯蔵した場合にはひびわれが発生しやすいことなど、やや普通の考えとは異なる結果が得られたので、ここに報告する。 まとめ (1)モルタルバー試験において、供試体の湿度を確保するために、ろ紙のような吸取紙を巻きつけると、ろ紙と供試体の間やろ紙中に、イオンやゲルが流出し、膨張量が減少する場合がある。(2)アルカリ含有量の多い供試体を水中貯蔵すると、表層部と内部で膨張量に差が生じ、膨張量が少ないにも係らすひびわれが発生する。 |
PDFファイル名 | 012-01-1143.pdf |