種別 論文
主題 マスコンクリート構造物における外部拘束係数に関する研究
副題
筆頭著者 石田有三(名古屋工業大学大学院)
連名者1 上原匠(名古屋工業大学大学院)
連名者2 梅原秀哲(名古屋工業大学工学部)
連名者3 吉田弥智(名古屋工業大学工学部)
連名者4  
連名者5  
キーワード
12
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先頭ページ 845
末尾ページ 850
年度 1990
要旨 序論
コンクリート構造物の大型化および施工法の進歩による大量急速施工の増加に伴い、セメントの水和熱に起因する温度応力が構造物にひびわれを生じさせる場合がしばしば見られる。昭和61年に改訂された土木学会「コンクリート標準示方書」(以下示方書と略記)でもこの点を重視し、施工方法のみならず、ひびわれの発生ならびに温度応力の検討方法についての指針を示している。マスコンクリートの温度応力研究委員会によって提案されたCompensation Plane法(以下CP法と略記)は、この温度応力を算定する簡易手法として、その解析に必要な外部拘束係数とともに示方書に記載され広く利用されている。ところで、この外部拘束係数は地盤に直接打設された高さが1.5mのスラブ状構造物を対象として、二次元有限要素法による数値計算により同定されたものである。しかも、この外部拘束係数は構造物の中央部分の応力から求められたものであり、壁厚の影響を考慮し、三次元的な取り扱いが必要な構造物に適用した場合、その適用性を調べておく必要がある。そこで、本研究は三次元有限要素法を用いて、二次元有限要素法による外部拘束係数の同定と同じ数値計算方法により、高さを1.5m以外の場合と幅厚を変化させた場合で新たに外部拘束係数を求めて、両者の値を比較することにより、形状の変化における外部拘束係数の適用性を調べるとともに、その結果を基にして、三次元的な取り扱いが必要な壁状構造物に、CP法を適用する場合の外部拘束係数の修正についての提案を行うことを目的としたものである。
結論
(1)壁状構造物のような三次元的取り扱いが必要な構造物に、CP法を適用して温度応力を算定する場合、曲げ拘束係数RM(ピーク前)については示方書に記載されている値をそのまま使用してもほとんど問題はないが、軸拘束係数RNと曲げ拘束係数RM (ピーク後)に関しては、示方書に記載されている外部拘束係数の値を修正する必要があることが明らかとなった。(2)三次元有限要素法から得られた外部拘束係数と示方書に記載されている外部拘束係数を比較することにより、図-8、図-9に示すようなRNおよびRM(ピーク後)に対する修正係数αN、αMを提案した。そして、CP法の温度応力解析においてこれらの修正係数を用いることにより、より正確な温度応力を推定することが可能となった。
PDFファイル名 012-01-1146.pdf


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