種別 | 論文 |
主題 | 転圧コンクリートの強度特性に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 森濱和正(建設省土木研究所) |
連名者1 | 西川正夫(東亜建設工業) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 1 |
先頭ページ | 943 |
末尾ページ | 948 |
年度 | 1990 |
要旨 | まえがき 最近、施工の合理化などの観点から転圧コンクリート(以下、RCC)が注目されている。しかしながら、RCCのような超硬練りコンクリートの強度特性は明らかになっていないことも多い。それは、普通のコンクリートでも強度に影響を与える要因が多いにもかかわらず、RCCの場合はさらに考慮しなければならないことがあるためである。一般にコンクリート強度は材料の品質、配合、施工、養生方法などの影響を受ける。それらのうち、RCCに大きな影響を与える要因の一つに施工時の締固め程度の問題がある。また、配合を決めるにあたっては通常セメント水比から求めているが、RCCのように空隙を含むようなコンクリートはセメント空隙比のほうが適しているといわれている。本論文では、これらの検討に加えRCCに空気を連行した場合の強度特性、早期供用の可能性を検討するために養生条件と強度発現特性について実験的に検討したものである。そして、とくにRCCを舗装に適用した場合の配合設計、品質管理などにおけるいくつかの知見を得たので報告する。 まとめ RCCの強度特性に関する実験を行い、つぎの結論が得られた。1)締固め率と強度の間には高い正の相関関係があり、設計、施工、品質管理は締固め率を考慮する必要がある。また、強度はセメント空隙比によって求めることができる。2)曲げおよび引張圧縮比は、通常のコンクリートに比べ大きい。とくに、低強度においてその傾向が顕著である。3)強度発現は、通常のコンクリートより大きな初期材令での曲げ強度が期待でき、早期供用できる可能性がある。4)RCCに空気を連行することはワーカビリチーの改善に加え、強度が高く変動の小さい良質なコンクリートが期待できる。5)ヤング係数およびポアソン比は、通常のコンクリートとほぼ同じである。 |
PDFファイル名 | 012-01-1163.pdf |