種別 論文
主題 プレキャスト用敷モルタル施工軟度試験方法及び調合に関する研究
副題
筆頭著者 梅津裕二(東京理科大学工学部)
連名者1 清水昭之(東京理科大学工学部)
連名者2 福士勲(住宅・都市整備公団)
連名者3 友沢史紀(東京大学工学部)
連名者4  
連名者5  
キーワード
12
1
先頭ページ 955
末尾ページ 960
年度 1990
要旨 はじめに
壁式プレキャスト鉄筋コンクリート部材の水平接合に使用される敷モルタルは、強度とともにその施工性が重要な品質として要求されるものであり、部材間を圧密充てんできるような適切な軟度が要求される。その軟度はフロー値で180前後であるといわれている。モルタルに関してこのような軟度を判定する試験方法は定まっておらず、また現場で判定できる実用的な試験方法もほとんどない。JIS R 5201(セメントの物理試験方法)にあるフロー試験方法は標準砂を用いたセメントの軟度試験用であり、現場試験方法としての適用には難がある。現場においてはほとんどが経験と勘によってモルタルの軟度を判定しているのが現状である。一方、敷モルタルの調合方法は、セメントと細骨材を一定容積比として、水の量を調節することによって適切な軟度を得るのが一般的である。しかし、モルタルの軟度は調合・使用骨材の物性、特に骨材の粒度分布によって大きく異なる。特に最近の骨材事情や敷モルタル用の骨材であるという理由から粒度分布の偏った低品質骨材を使用する可能性も多分にあり、このような骨材の使用がモルタルの施工性や強度に大きな影響を与えることは必至である。そこで本研究では、敷モルタルに使用している細骨材の物性の現状とその分布を調査した。さらに、モルタルの調合および細骨材の物性のうちの粗粒率がモルタルの施工性・圧縮強度に与える影響を実験により明らかにするとともに、敷モルタルの施工性を現場で簡易に判定できる試験方法として考案した「広がりフロー試験」の適用性を検討する。
まとめ
(1)敷モルタルに使用している細骨材の物性の現状を調べ、特に地域によっては粗粒率のきわめて小さな細骨材が使用されていることがわかった。(2)モルタルの施工性・圧縮強度は材料の調合比のみならず、細骨材の粗粒率によっても大きく影響を受けることがわかった。(3)敷モルタルの施工性を現場で簡易に判定できる試験方法として「広がりフロー試験」を考案し、その適用性を実験により確かめることができた。
PDFファイル名 012-01-1165.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る