種別 論文
主題 直打ちライニング工法で構築された覆工コンクリートの品質
副題
筆頭著者 鬼頭誠(鉄道建設公団設計室)
連名者1 青景平昌(フジタ工業技術研究所)
連名者2 笹谷輝勝(フジタ工業技術研究所)
連名者3 林英雄(フジタ工業土木本部)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 967
末尾ページ 972
年度 1990
要旨 はじめに
地下空間の有効利用の観点から、シールド工法の果たす役割はますます重要となり、最近の技術開発には目覚ましいものがある。なかでも、直打ちコンクリートライニング工法(ECL工法)は、従来のセグメント工法に対して、テールボイドへコンクリートを充填することにより地盤沈下を抑制できること、工程を短縮できること、さらに、セグメントを使用しないことにより経済的効果が期待できること等の特徴を有する工法として注目されている。しかしながら、シールド工法の本来持つ特徴を生かしつつ、我が国特有の高水圧でかつ軟弱な地盤においても対応可能な施工システムを構築するためには、検討すべき課題もいくつか残されている。そこで、コンクリートの加圧脱水性を抑えた「粘性コンクリート」と「ジャッキ自動制御システム」の組み合せを特徴とした施工システムを開発し、大型実験土槽に滞水砂層のモデル地盤を造成し、実物大施工実験を実施してきた。本報告は、2.0kgf/cm2(天端)の水圧下における鋼繊維を混入した粘性コンクリートの施工性と製作したファイバーコンクリート覆工とRC覆工の強度特性等の品質に関する試験結果をまとめたものである。
まとめ
高水圧でかつ軟弱な地盤においても対応可能な直打ちコンクリートライニング工法(ECL工法)として、加圧脱水性を抑えた「粘性コンクリート」と「ジャッキ自動制御システム」の組み合せを特徴とした施工システムを開発し、大型実験土槽を用いた水圧下における施工実験を実施し、製作したRC覆工リングとファイバーコンクリート覆工リングの品質を、採取した供試体あるいはリング切断した載荷供試体を用いて実験的に検討した。その結果、高水圧下でのECL工法には、セルロース系の特殊混和剤により加圧脱水と外部からの水の侵入を抑制したコンクリートが極めて有効であること、また、さらにスチールファイバーを混入したコンクリートは、所定の流動性を確保すれば十分な施工性があり、硬化後においても覆工材としての優れた特性を持っていること、鉄筋コンクリート覆工についても、特殊な施工法で構築されたにもかかわらず、一般のRC構造物と同等以上の品質を確保していること等が認められた。
PDFファイル名 012-01-1167.pdf


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