種別 | 論文 |
主題 | CFRPおよびAFRPロッドを用いたPCはりの曲げ疲労特性 |
副題 | |
筆頭著者 | 丸山武彦(日本コンクリート工業) |
連名者1 | 伊東幸雄(日本コンクリート工業) |
連名者2 | 西山啓伸(日本コンクリート工業) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1081 |
末尾ページ | 1086 |
年度 | 1990 |
要旨 | はじめに 炭素繊維を中心とする新素材FRPロッドの建設分野への応用研究は盛んに行なわれておりPC橋梁としてはすでに実用化されている。FRPロッドを補強材として利用した場合のはりの静的曲げ挙動に関する報告は多<あり、ひび割れ後の曲げ剛性力が劣ること、ひび割れおよび破壊曲げモーメントは従来の弾性理論によって推定できることなどが明らかにされつつある。コンクリート構造物のなかには繰返し荷重を受けるものは多いが、FRPロッドを用いたPCはりの曲げ疲労に関する性状を検討した報告は少なく、現状ではまだ不十分といわざるを得ない。本報告は、現時点で最も実用化に適すると思われる製造方法による、炭素繊維およびアラミド繊維FRPロッドを使用したPCはりを製作し、ひび割れ荷重を超える上限荷重で100万回以上の繰返し載荷を行い、その疲労性状について検討したものである。>br>まとめ 異形タイプの炭素繊維およびアラミド繊維FRPロッドをプレテンションPCはりの緊張材として使用し、1OO万回を超える繰返し曲げ載荷を行った結果、実験の範囲で次のことが言える。(1)FRPロッドを用いたPCはりのひび割れおよび破壊曲げモーメントは、従来のPCの曲げ理論によって推定でき、120万回の繰返し後の破壊モーメントの低下は特に認められない。(2)圧縮破壊型のPCはりでコンクリートが瞬間的に圧壊する場合、その衝撃によってCFRPロッドも同時に破断する現象が観察され、圧縮靭性の改善が必要であると思われる。(3)引張破壊型のPCはりにおいて、上限荷重をひび割れ荷重および破壊計算値の約70%として、それぞれ60万回程度の繰返し載荷を行ってもFRPロッドの疲労破断はなかった。(4)CFRPロッドを用いた引張破壊型PCはりの場合は、繰返しによる曲げ剛性の低下は小さく残留変形も少なかった。しかし、AFRPロッドを用いた場合には、高荷重域での繰返しによる曲げ剛性の低下は大きく、残留変形も大きかった。(5)引張剛性が小さい緊張材を使用する場合、引張破壊型であるにもかかわらず繰返し載荷によって圧縮疲労破壊に至るおそれのあることが観察されたので、十分な検討が必要である。 |
PDFファイル名 | 012-01-1189.pdf |