種別 | 論文 |
主題 | 鉄筋コンクリート造骨組の鉄骨ブレース補強法におけるモルタル接合部のせん断実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 片桐太一(日本ドライブイット) |
連名者1 | 山本泰稔(芝浦工業大学) |
連名者2 | 清水泰(東京工業大学工学部附属工業高校) |
連名者3 | 秋山友昭(東京ソイルリサーチ) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1275 |
末尾ページ | 1280 |
年度 | 1990 |
要旨 | はじめに 鉄筋コンクリート造建物を枠付鉄骨ブレース等で補強する際に最も注意して設計しなければならない箇所の1つにモルタル接合部がある。このモルタル接合部で破壊するモードを許容する補強設計を行った場合には、枠付鉄骨ブレース補強架構で通常期待されるじん性能は望めなくなり、補強架構の耐震性能を十分発揮させることが困難となる場合が多いからである。従来、モルタル接合部に関しては、樹脂系のあと施工アンカーが用いられる場合が多く、適正配筋量等についての実験研究がある。本論文は、モルタル接合部の設計の自由度を広げるために、樹脂系あと施工アンカーの代わりに金属系あと施工アンカーの機能を有する頭付アンカー(以下アンカーと略す)を用いた接合部を考案し、モルタル接合部をモデル化した試験体を14体作製し、アンカーの直径、埋込み長さ、アンカーの固定度を変動因子とした直接せん断加力実験を行った結果をまとめたものである。 まとめ 金属系あと施工アンカーを用いた接合部に関して、アンカー径と埋め込み深さ、および打撃の有無を主な変動因子として、試験体を14体作製し、せん断耐力を検討する直接せん断加力実験を行った結果次の事項が指摘できた。(1)最終的には全ての試験体が無収縮モルタル部でせん断破壊した。このため、最大耐力等に関してアンカー径の違いによる差は、太径のほうがむしろ低くなる結果になった。(2)改修設計指針式では、φ19に対しては安全側の値を算出しているが、φ22に対しては全て危険側の値となっている。従ってφ19を越えた太径に対しての適用はこのましくない。(3)短期荷重用低減係数を考慮して合成構造設計指針式で算定した計算値は、全ての試験体の耐力に対して安全側の値を与え、本モルタル接合部の終局耐力を推定するのに役立つことがわかった。 |
PDFファイル名 | 012-01-1222.pdf |