種別 | 論文 |
主題 | 充填型鋼管コンクリート柱・鉄骨はリ接合部の挙動に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 黒瀬行信(清水建設) |
連名者1 | 斉藤豊(清水建設) |
連名者2 | 塚越英夫(清水建設) |
連名者3 | 遠藤博(日本コンクリート工業) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 2 |
先頭ページ | 47 |
末尾ページ | 52 |
年度 | 1990 |
要旨 | はじめに 充填型鋼管コンクリート柱の優れた構造性能はこれまでに行った実験によって確認され、その耐力はコンクリートが鋼管に拘束されるため高くなることが判った。この充填型鋼管コンクリート柱に高軸力が作用した時の接合部の挙動を把握するため、軸力比を0.5とした場合の柱と鉄骨はりから成る接合部実験を行った。本論文はこの結果について述べるものであり、パラメーターは表−1に示すように柱主筋の有無、スチフナーリングの内リブの有無およびコンクリートの打設方法とし、架構の耐力・変形性能の差異の確認を行った。また、柱加力によるP−△効果について検討した。 まとめ 5体の充填型鋼管コンクリート柱・鉄骨はり接合部実験を行い以下の結果を得た。(1)各試験体は軸力比0.5の高軸力が作用していたのにもかかわらず、耐力低下が少なく履歴面積が大きい安定した荷重−変形関係を示した。(2)各試験体は接合部破壊モードであり、接合部のせん断変形が層間変形に占める比率が卓越していた。また、接合部は軸方向に縮み円周方向に膨張した。(3)各試験体の最大荷重はSRC規準に基づく接合部せん断耐力計算値の1.3〜1.4倍程度に達した。また、スチフナーリングの内リブの有無による支圧の最大耐力に与える影響は確認できたが、コンクリートの打設方法の相違による最大耐力に与える影響は殆どなかった。(4)柱の鋼管の径厚比が35のFT-1は柱端部に局部座屈が殆ど見られず内部コンクリートの圧壊も僅かであり、最も安定した復元力特性を示した。(5)高軸力柱を加力する接合部実験では軸力による付加曲げの影響が小さくない事を示した。 |
PDFファイル名 | 012-01-2006.pdf |