種別 論文
主題 2方向入力を受ける鉄筋コンクリート柱の応答性状に関する研究
副題
筆頭著者 安達洋(日本大学)
連名者1 中西三和(日本大学)
連名者2 北嶋圭二(日大大学院、青木建設)
連名者3 小泉達也(日大大学院)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 131
末尾ページ 136
年度 1990
要旨 はじめに
近年、2方向外力を受ける鉄筋コンクリート(以下RC)柱の挙動に関する実験的研究が盛んに行われている。これらの実験の多くは、軸力を負荷した静的2方向載荷によるものであり、2軸曲げ相互作用の影響を受けたRC柱の復元力特性の評価や、耐力および靱性の評価に着目している。また、2方向入力を受けたRC柱の動的な応答性状の把握を目的として、載荷方法は静的であるがオンライン応答実験も行われている。これら既往の研究より、2方向外力下でのRC柱の特徴的な挙動として、1方向外力下に比べ破壊が激しく、耐力・剛性の低下が著しいこと等が指摘されている。しかし、動的外力下でこのような2軸曲げを受けるRC部材の性能を確認した例は少ない。本研究は、実地震外乱を再現できる2軸振動台を用いて、地震時におけるRC柱の応答性状を実験的に把握することを目的とする。ここでは、曲げ破壊するRC柱を対象に2方向で観測された実地震加速度波形を用い、各1方向入力の加振と両方向同時加振の振動台実験を行い、両実験結果の比較から2方向入力を受けた場合の弾性及び弾塑性域での部材挙動の変化を調べた。また、実験における最大せん断力とファイバー法による2軸曲げ解析結果との比較検討も行った。
まとめ
以上、2方向実地震外乱を受けるRC柱の2軸振動実験結果より、以下の知見を得た。・2方向入力を受けるRC柱は1方向入力に比べて、部材の耐力及び剛性が低下した。・主軸方向が降伏耐力に達している時に、直交方向の変形が増加すると、主軸は降伏したまま耐力曲線上に沿って移動する塑性流れがおき、著しい変形の増加が生じた。・2軸曲げの効果により、部材の周期は伸び、1方向入力とは異なった応答性状を示した。・ファイバー法による2軸曲げ解析結果は、本実験結果の耐力とよく一致した。
PDFファイル名 012-01-2020.pdf


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