種別 論文
主題 RC柱の振動実験における平面内変位計測システムの開発に関する研究
副題
筆頭著者 長谷川智明(熊谷組)
連名者1 丸山久一(長岡技術科学大学)
連名者2 清水敬二(長岡技術科学大学)
連名者3 橋本親典(長岡技術科学大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 155
末尾ページ 160
年度 1990
要旨 まえがき
RC柱の2軸曲げ振動特性に関する動的載荷実験としてAviles・高橋らの行った振動台を用いた実例がある。これは動的載荷実験を行う上で最も問題となる変位の測定方法として、ビデオとデジタイザーを用いた平面内変位計測システムーを適用し、平面内を刻一刻変化する供試体質点の変位測定を可能にしている。しかし、この計測システムではビデオの映像からデジタイザーを用いて座標を計測するのに、各時間きざみごとに遂一行わねばならず、多大な処理時間を要する結果となっている。また、測定時にブラウン管の曲率、視点の位置、デジタイザーの読み取り誤差(±0.64mm)など、測定の精度を悪くする要因も多い。本研究は、座標データの自動取り込みが可能なビデオトラッカを用いた新しい平面内変位計測システムを開発し、動的な平面内変位の計測を精度よく行うことを可能にすると共に、このシステムの精度の検証を中心として、その適用性を検討することを目的として行ったものである。
結論
本研究により以下の結論が得られた。(1)計測の対象となるものを撮影する大きさが、誤差に与える影響が大きく、撮像を大きくするほど精度がよくなる。そのため、計測することがでさる範囲内で、目標物をできるだけ大きく撮影することが測定精度を向上させる上で重要となる。(2)レンズの収差の影響は、極端に悪条件の場合を除き、小さい。つまり、ビデオトラッカの座標系は映像に対して極めてフラットな特性をもっている、これにより、Lx、Lyの長さ・設定位置をそれほど厳密に考慮する必要はない。(3)本変位計測システムを適用することにより、動的な平面内変位の計測を容易に行うことができるようになった。従来のシステムに比べ、実験データを得ることが容易であるため、RC柱の振動実験において極めて有効であり、RC柱の動的な2軸曲げ・せん断性状の把握も可能となる。
PDFファイル名 012-01-2024.pdf


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