種別 論文
主題 PRC桁のひびわれ幅に関する一考察
副題
筆頭著者 石橋忠良(JR東日本)
連名者1 舘石和雄(JR東日本)
連名者2 津吉毅(JR東日本)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
12
2
先頭ページ 167
末尾ページ 172
年度 1990
要旨 はじめに
旧国鉄時代から、鉄道橋においてPRC桁は、すでに50連以上の施工実績がある。また、昭和62年には「PRCけた設計指針(案)」を作成するに至っており、その適用は今後さらに一般化するものと思われる。PRC桁は、その使用状態でひびわれ発生を許容する。現在、設計法が、許容応力度設計法から限界状態設計法に移行段階であるが、限界状態設計法において、使用限界状態は、ひびわれとたわみで制御される。従って、ひびわれに関する設計法は非常に重要であり、そのためにも曲げひびわれ幅の適切な算定法の確立が望まれるが、現在までのところ曲げひびわれ幅を適切な評価する手法は必ずしも確立しているとはいえない。そこで、RC桁に若干のプレストレスを導入した実在のPRC桁(アウトケーブル)でひびわれ調査を行い、その結果をもとに、より精度の高い最大ひびわれ幅算定手法を確立するために、ひびわれ幅におよぼす乾燥収縮の影響を中心に考察を行った。
まとめ
・現在の土木学会標準示方書による最大曲げひびわれ幅の試算を行ったところ、ε´cs=150×10-6と固定した場合には実橋による測定値よりも小さめの評価となった。・実橋のひびわれを解析した繕果、乾燥収縮の影響の値が、最大曲げひびわれ幅の計算値が実測値を下回る大きな原因となっていることが予想された。・今回の検討対象桁の場合、ひびわれ幅に影響を及ぼすひびわれ発生後の乾燥収縮の値は、新しい計算手法によると、300〜500×10-6程度となった。・曲げひびわれ幅におよぼす、乾燥収縮度として今回の算定法を用いることによりPRC桁だけでなく、D桁のように施工後ひびわれが間題となったようなRC桁においても、ひびわれ間隔や鉄筋応力度の評価法には問題が残るものの、最大曲げひびわれ幅の計算値が実橋での測定値と比較的一致することが分かった。・ひびわれ発生材令を考慮し、かつ、ひびわれ発生後は、ひびわれにより分割された小部材としての乾燥収縮度を考慮することによりひびわれを幅を算定することは、ほぼ妥当であると思われる.
PDFファイル名 012-01-2026.pdf


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