種別 論文
主題 PRC部材の終局純ねじり耐力に関する研究
副題
筆頭著者 児島孝之(立命館大学)
連名者1 高木宣章(立命館大学)
連名者2 上垣義明(立命館大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 191
末尾ページ 196
年度 1990
要旨 はじめに
土木学会「コンクリート標準示方書」におけるPCに関する規定では、終局限界状態においてはプレストレスが消失すると仮定しているが、PCあるいはプレストレスト鉄筋コンクリート(以下PRC)部材の終局ねじり耐力は、プレストレスの導入により増加することが指摘されている。本研究では、ねじりを受けるPRC部材の合理的設計法を確立するための基礎的資料を得ることを目的として、軸方向鋼材量、横方向鉄筋量、プレストレス量を要因とした長方形断面を有するPRCはりの正負交番純ねじり載荷実験を行い、終局ねじり耐力に及ぼすプレストレスの効果、ねじり有効断面積の考え方などの検討を行った。また、降伏点が8000kgf/cm2を超える高強度せん断補強筋を使用したPRC部材についても同様の検討を行った。
結論
本研究は、PRCはりの正負交番純ねじり載荷実験を行ったものである。以下に結論を述べる。(1)終局限界状態において、横方向鉄筋は降伏するが軸方向鋼材は降伏しないPRC部材では導入プレストレス量の増大に伴い、終局ねじり耐力は増大した。プレストレスの導入による終局ねじり耐力の増加率は、プレストレス係数より大きいものの、同様の傾向を示す。この様なPRC部材にプレストレスが消失すると仮定する土木学会の終局ねじり耐力式を適用することは、必ずしも合理的ではない。(2)終局時のせん断流qlがqwよりかなり大きく、かつ軸方向鋼材に比較して横方向鉄筋が多い部材では、両者の剛性の差による変形破壊となるため終局ねじり耐力は理論値より低下する。(3)ねじり有効断面積を横方向鉄筋中心で求めた場合の終局ねじり耐力は、軸方向鋼材中心で求めた場合より約15〜50%大きい理論値を示した。比較的断面が小さい場合には、終局ねじり耐力に及ぼすねじり有効断面積の影響がきわめて大きい。
PDFファイル名 012-01-2030.pdf


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