種別 | 論文 |
主題 | 高強度コンクリートと高強度主筋を用いた梁の実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 市川敦史(竹中工務店) |
連名者1 | 菅野俊介(竹中工務店) |
連名者2 | 長嶋俊雄(竹中工務店) |
連名者3 | 木村秀樹(竹中工務店) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 2 |
先頭ページ | 215 |
末尾ページ | 220 |
年度 | 1990 |
要旨 | まえがき 現在高層RC造建物では、より高層化、平面計画に自由度を持たせるための柱スパンの拡大、部材断面の縮小化の要望が高まっている。筆者らは、これらの要求に対応するために、高強度コンクリートと高強度横補強筋を組み合わせた、高強度・高靱性部材の開発の基礎的実験研究を継続的に行なってきた。この内、梁に関してはチューブ構造を対象にした短スパン梁の研究を行なっている。本報は、柱スパン拡大を目標に、曲げの影響が強い長スパン梁の場合、コンクリート強度、せん断補強筋量等が梁の変形性能に与える影響と、高強度鉄筋を主筋に用いた場合の耐力、変形性能の把握を目的として行なった実験研究について述べるものである。 まとめ 本実験のようにシアスパン比4.0で曲げの影響が強い長スパン梁で、高強度コンクリートと高強度主筋を用いた場合、最大耐力は、既往の曲げ耐力算定式によって概ね評価できる。また、コンクリート強度をFc800に高くすることにより、初期剛性、最大耐力、エネルギー吸収能はともに大きくなった。荷重〜変形関係における降伏変位、変形性能等は、主筋の素材の性質にかなり影響され、高強度主筋を用いた場合、降伏変位は大きく、限界変位は小さくなる。また、コンクリート強度が高いほど、主筋強度が高いほど、せん断補強筋ピッチが小さいほど、梁端部に曲げ変形が集中し、その結果として伸び率の小さい高強度主筋が、限界変位以降で引張破断した。本実験で以上のような知見が得られたが、高強度コンクリートと高強度主筋を用いた場合に梁端部に曲げ変形が集中するメカニズム、スターラップの歪分布形の差異等については、解析を含む今後の検討課題である。 |
PDFファイル名 | 012-01-2034.pdf |