種別 論文
主題 鉄筋コンクリート造T形合成ばりの力学性能に関する実験的研究
副題
筆頭著者 藤原敏夫(フジタ工業)
連名者1 狩野芳一(明治大学)
連名者2 寺岡勝(フジタ工業)
連名者3 林和也(フジタ工業)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 227
末尾ページ 232
年度 1990
要旨 はじめに
近年、建設工事の工期短縮や省力化のため、はり部材のプレキャスト化が進められ、施工実績も多くなってきた。プレキャストばりは、通常の一体打ちのはりとは異なり、部材としての曲げ及びせん断の各強度、変形性能に対しスラブ下端での水平打継ぎ部、及び端部での鉛直打継ぎ部の一体性が問題となる。本稿は、高層RC造住宅に適用するはりに関する報告で、はり中央部を除きスラブ下端までを部分プレキャスト化し、はり下端主筋を中央部で継ぎ、はり上端主筋及びスラブ筋を配し、コンクリートを打設する工法で、このような部分プレキャストばりの力学性能(強度、変形、打継ぎ部性状)を把握することを目的として、実験的に検討を行なった。尚、本研究の一部は文献に発表している。
まとめ
以上、本実験の検討により、次のことが知れた。(1)T形合成ばりは、正曲げ側に比べ負曲げ側では、スラブ筋が引張として働くために、曲げ耐力が大きくなるが、変形性能は劣った。正曲げ及び負曲げのいずれの場合も、建築学会略算式による曲げ耐力は、実験値を若干安全側に評価している。(2)Qbu/Qsu及びNy/Qhを1.O以下になるよう設計したT形合成ばりは、一体打ちのはりとほぼ同様の力学性能を示し、スラブ下端の水平打継ぎ部はずれ破壊を生じなかった。(3)水平及び鉛直打継ぎ部のずれ変位は、正曲げ側に比べ負曲げ側が大きく、加力方向の違いにより、打継ぎ部の力学性状に差が見られた。(4)本実験で確認した範囲では、部材端の鉛直打継ぎ方法の違いによる部材としての力学性状への影響の差は殆ど見られず、いずれのタイプも優れた力学性能を示した。
PDFファイル名 012-01-2036.pdf


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