種別 論文
主題 PC連続合成桁における中間支点の床版応力
副題
筆頭著者 川上洵(秋田大学)
連名者1 徳田弘(秋田大学)
連名者2 田中純(秋田大学大学院)
連名者3 長江進(日本道路公団)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 281
末尾ページ 286
年度 1990
要旨 はじめに
高速道路によく用いられる橋梁形式の1つにPC連続合成桁橋がある。PC連続合成桁橋の中間支点には負の曲げモーメントが生じ、床版にひびわれが発生する原因ともなる。この負の曲げモーメントを低減する目的で、PC連続合成桁橋では中間支点上にまず1次床版を打設し、これにプレストレスを導入している。プレストレス量が大きくなると中間支点上の1次床版におけるPC鋼材、鉄筋の配置は非常に密なものとなり、施工上問題となる場合もある。一方、道路橋示方書においては、連続桁の中間支点上の設計モーメントに関し、反力は支承の中心点から45°の角度で図心の位置まで分布しているものとして、低減係数が示されている。本研究は、PC連続合成桁橋の1次床版に関し、最初にプレストレスの導入状態をひずみ測定より明らかにし、その解析値と比較した。つぎに実橋の活荷重載荷試験を行い、中間支点上の曲げモーメントの橋軸方向への分布を測定するとともに、格子構造解析を行い、実測値を検討した。これらの結果に基づき、中間支点上の負の曲げモーメントについての低減の妥当性を、道路橋示方書を対応させて考察を加えるとともに、1次床版に導入されるプレストレス量について考察したものである。
まとめ
PC連続合成桁橋では中間支点上の負の曲げモーメントに対しプレストレスで抵抗するが、このプレストレス量を決定するための中間支点の設計曲げモーメントは、道路橋示方書の規定値より余裕をもっていることが確認された。中間支点上の1次床版は、PC構造ということもあって断面厚の薄い床版内に複雑な鉄筋配置となり、施工上の問題としても上げられている。本研究の設計曲げモーメントに対する考察は、すべて実測より得られた結果を前提としており、同じタイプの橋梁の設計、施工において有用な結果と考えられる。よって、これからの橋梁設計においては、PC鋼材の配置などに関し施工性の向上を考えると、連続桁中間支点上の床版に関する設計を再考してもよいと思われる。
PDFファイル名 012-01-2045.pdf


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