種別 | 論文 |
主題 | 壁式プレキャスト構造における鉛直接合部のせん断伝達 |
副題 | |
筆頭著者 | 槇谷栄次(関東学院大学) |
連名者1 | 油田憲二(久米建築事務所) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 2 |
先頭ページ | 299 |
末尾ページ | 304 |
年度 | 1990 |
要旨 | はじめに 壁式プレキャスト鉄筋コンクリート構造(以下PCa構造と略す)における鉛直接合部のせん断伝達については、今までに多数の報告があるが、その低抗メカニズムに関しては未だ解明されていない。本論文は、せん断抵抗メカニズムとしてダウエル効果を考慮し、修正Hohr-Coulombのコンクリート破壊基準を用いて、極限解析によって得られたせん断耐力式とS型試験体による直接せん断実験結果と比較し、その妥当性について検証した。また、コンクリートの軟化とダウエル効果も考慮したトラスモデルを用いて弾塑性解析を行い、得られたせん断応力−すべり変位曲線が実験結果と最大荷重時まで良く近似することが認められた。以下に、PCa構造の鉛直接合部のせん断伝達に関して理論解析と実験の双方から得られた研究成果を報告する。 まとめ 本研究から、以下の事柄が示唆される。(1)S型試験体による正負交番繰返し加力実験では、コッターおよびコッター筋の断面積の増大はせん断耐力の増加に比例的に寄与する。また両者は累加的にも寄与することが認められる、(2)ダウエル効果を考慮したせん断耐力式は実験結果に良く対応している、これより、コッターのある場合ダウエル効果は最大で約30%を占めており、若干過大に評価されているケースも認められる。(3)トラスモデルを用いた弾塑性解析では、コッターとコッター筋を有するタイプおよび平目地タイプの荷重−すべり変位曲線は、最大荷重時まで実験結果と良く近似する傾向を示している。 |
PDFファイル名 | 012-01-2048.pdf |