種別 | 論文 |
主題 | RC片持部材の厚さ中間部載荷によるせん断強度に関する基礎実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 高橋義裕(北海学園大学) |
連名者1 | 角田與史雄(北海道大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 2 |
先頭ページ | 315 |
末尾ページ | 318 |
年度 | 1990 |
要旨 | はじめに 鉄筋コンクリート(RC)部材のせん断挙動は、鉄筋コンクリートの基本をなす複合機構の破壊に結びつき、かつひび割れや破壊状態が鉄筋コンクリートとしての独特の挙動を示す。従って現在まで多くの内外の研究者により様々な角度からの研究が進められその研究成果は示方書、設計基準等に反映されつつある。しかし、これらのせん断挙動は、部材の形状と寸法、鉄筋量、コンクリート強度等の多くの因子に影響され複雑なものとなり不明な点も多い。この様なことより、スラブやフーチングなどの面部材のせん断設計では、部材幅全長にわたって破壊が生ずるはり型せん断と、荷重直下のコンクリートが局部的に破壊する押抜きせん断破壊の両者について検討が行われている。また、フーチングの内部に定着力をもつ引抜きせん断破壊では、さらに多くの因子が影響をもつ非常に複雑な性質を示す。この様なことより、本研究ではRC部材のせん断破壊について、RC片持形式の実験供試体を用いて静的載荷試験を行い実験的に検討したものである。 あとがき 本研究は、RC部材のせん断破壊について片持形式の実験供試体を用いて、そのせん断挙動について主として供試体幅Bと縦方向の補強鉄筋の有無の破壊荷重Ptestへの影響について実験的に検討を行った。得られた結果を列挙すれば次の通りである。(1)表面載荷、埋込み載荷とも供試体幅がある限界値以下では、破壊荷重が供試体幅に比例するはり型せん断破壊であった。(2)供試体幅が上記限界値を越えるときは、押抜きせん断破壊へと移行していく傾向にある。(3)載荷板の埋込み深さheとその破壊荷重Ptestとの間には、供試体幅Bが小さい場合には、ほとんどheによらずPtestは一定値を示すが、Bがある程度大きくなるとPtestはheにほぼ比例していた。(4)今回の補強鉄筋配置においては、十分な耐力増加寄与への補強効果は見られなかったが、その補強鉄筋自身にはある程度の歪みは発生していた。 |
PDFファイル名 | 012-01-2051.pdf |