種別 論文
主題 高軸力を受ける高強度RC柱の弾塑性性状
副題
筆頭著者 金田和浩(大成建設)
連名者1 黒羽健嗣(大成建設)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
12
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先頭ページ 411
末尾ページ 416
年度 1990
要旨 はじめに
近年になってコンクリートや鉄筋等の材料の高強度化が実現し、これと相まってRC建築物の超高層化が進んでいる。しかしこれらは低層の建物に比べて柱断面が大きく、その上軸方向力の制限から通常スパンは5m程度に抑えられており、この平面計画上の制約が建物の用途拡大への障壁となって一般にはラーメン構造の集合住宅に限られているのが現状である。従ってスパンの拡大や部材断面の縮小を図るためにも高強度材料を積極的に利用し、耐力と靭性の両方を備えた部材を実用化する必要がある。しかしFc=600kgf/m2以上のコンクリートを使用した柱の高軸力下での性状に関する資料は皆無に近く、その材料特性をいかした設計法も整備されていない。このような状況から、設計基準強度Ec=600、1000kgf/m2のコンクリートを使用した高軸力を受ける柱の基本的な性状を明らかにし、既往の終局強度式や曲げ解析による計算結果との適合性を検討するために、一定軸力方式による静的繰返し載荷試験を実施した。
まとめ
(1)Fc=600〜1000kgf/m2のコンクリートを使用したRC柱でも、NZS3101の算定式を用いて軸力に応じた横補強筋量を配筋すれば、通常の柱と同様に曲げ降伏先行型で設計することができ、Pe/bdFc=O.6の高軸力下でも十分な耐力と変形性能を示す。また六車・渡辺モデルを用いて断面の曲げ解析を行った結果、降伏荷重と終局耐力に対して良好な結果が得られた。(2)八角形のサブフープを矩形の外周フープの内側に配する方法は、従来型の補強法と体積比を等価にすれば、コアの拘束とせん断補強の両方について同等の効果を発揮する。(3)Fc≧1000kgf/m2のRC部材に対して既往のせん断強度式(A法、B法)ではあまり良い精度は得られず、コンクリート強度の有効係数やせん断補強限界等を再検討する必要がある。
PDFファイル名 012-01-2068.pdf


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