種別 | 論文 |
主題 | 高軸力を受ける高強度鉄筋コンクリート柱の強度と変形能力に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 黄楷(横浜国立大学大学院) |
連名者1 | 李康寧(横浜国立大学) |
連名者2 | 壁谷澤寿海(横浜国立大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 2 |
先頭ページ | 427 |
末尾ページ | 432 |
年度 | 1990 |
要旨 | はじめに 近年、鉄筋コンクリート造建築物に関する研究分野では、(超)高強度材料を用いた鉄筋コンクリートの実用化を目指した研究開発が行われている。本研究は、主筋に規格降伏強度8000kgf/cm2級、横補強筋に13000kgf/cm2級の鉄筋を用いて、コンクリートの設計基準強度を800kgf/cm2とした柱を対象として、設計で想定する限界に近いレベルの高軸力を受ける場合の挙動を明らかにすることを目的として静加力実験を行ったものである。実験では、主筋量および軸力レベルをパラメータとして、これらが破壊性状、強度と変形能力等に及ぼす影響を検討した。 結論 高軸力を受ける高強度鉄筋コンクリート柱の曲げせん断実験を行った。実験により得られた結果をまとめると以下のようになる。(1)軸力比の等しい試験体(軸力比0.35)では、主筋比は部材の初期剛性に対する影響がほとんど見えないが、主筋比の大きい試験体の最大強度およびそれを発揮する変形が大きくなって、最大強度以降の耐力低下が激しい。(2)軸力比が大きい(軸力比0.55)試験体では、ひび割れ以後の剛性が高く、最大強度に達する変形角が小さい。また、最大強度以降の耐力低下、破壊が激しく、靱性は著しく低下する。(3)既往の曲げ終局強度算定式は、今回の高強度材料を用いた部材に対してやや危険側の評価になった。これは、鉄筋の降伏に対し相対的に早い段階でカバーコンクリートの圧壊が生じるためであると考えられ、これを考慮して曲げ強度を評価する必要がある。 |
PDFファイル名 | 012-01-2071.pdf |