種別 | 論文 |
主題 | 高強度材料を用いたRC外柱・梁接合部の梁主筋折り曲げ定着の基本特性 |
副題 | |
筆頭著者 | 山田稔明(京都大学大学院) |
連名者1 | 川上修司(近畿大学大学院) |
連名者2 | 藤井栄(京都大学) |
連名者3 | 森田司郎(京都大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 2 |
先頭ページ | 503 |
末尾ページ | 508 |
年度 | 1990 |
要旨 | はじめに 本研究は圧縮強度1000kgf/cm2レベルまでの高強度コンクリートとSD80クラスの高強度の鉄筋を用いた場合の外柱・梁接合部における梁主筋折り曲げ定着部の性能を調査したものである。本稿ではコンクリート強度の影響と折り曲げのディテール、折り曲げ定着位置、横補強筋の影響についてそれらの相関関係を検討した。 結論 高強度コンクリートを用いた場合の折り曲げ定着の基本特性について、以下の知見を得た。(1)本実験では側面かぶり厚50mm、投影長さ12db(柱せいの0.75倍)として接合部フープで囲まれたコア内に定着する場合、定着できる鉄筋応力σは以下のとおりであった。σ=6500kgf/cm2(fc=500kgf/cm2)、σ=8500kgf/cm2(fc=1000kgf/cm2)(2)コンクリート強度の上昇にともない折り曲げ定着耐力は上昇するが、fc=500kgf/cm2以上では、圧縮強度の平方根に比例するとする関係より影響は小さい。(3)折り曲げ起点までの直線部で伝達される鉄筋力は全体の10%程度である。(4)高強度コンクリート、高強度鉄筋の組合せにおいても定着の観点からは折り曲げ内法半径3db以上、余長10〜12dbとすることが妥当である。(5)折り曲げ直径程度の間隔で補強筋が配されると最大定着応力は1500〜2000kgf/cm2上昇する。(6)既往の普通強度コンクリートに対する著者等の定着耐力算定式は、コンクリート強度の影響、せん断補強筋の効果について検討の余地があるものの、本実験結果をおおむね良好に捉えている。 |
PDFファイル名 | 012-01-2084.pdf |