種別 | 論文 |
主題 | 鉄筋コンクリート造連層耐震壁の変形挙動 |
副題 | |
筆頭著者 | 後藤康明(北海道大学) |
連名者1 | 城攻(北海道大学) |
連名者2 | 柴田拓二(北海道大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 2 |
先頭ページ | 557 |
末尾ページ | 562 |
年度 | 1990 |
要旨 | 序 RC造連層耐震壁は、高層壁では耐震壁脚部の曲げ降伏型に、また、低層壁では周辺フレームの破壊を防ぎ壁板がスリップ破壊するように靭性設計される。しかし、中・低層の連層耐震壁ではシアスパン比が低層と高層の中間的領域に位置しているため、その破壊形式は曲げ破壊とせん断破壊が混在し易くなる。この様な性状の耐震壁においては、その力学的挙動特に変形挙動が解明されておらず、具体的な設計法が未確立である。本研究では、曲げ破壊先行型及び壁板パネルスリップせん断破壊先行型の2通りに設計した2層並びに4層の独立連層耐震壁試験体を作製し、軸力及び逆三角形分布水平力を加え、その耐力及び曲げ・せん断・滑動・軸方向の変形挙動を実験的に把握し、耐震壁の合理的な設計法の確立に資することを目的としている。 結語 せん断破壊型では壁板パネル圧潰直後に側柱がせん断破壊してしまうため、富井式によるスリップ破壊を指向しても靱性の確保は難しい。曲げ破壊型では脚部のスライディングが全体の変形能及びエネルギー吸収能を大きく左右することがわかった。従って、設計においては、シアスパン比を極力大きくして曲げ降伏型の耐震壁とし、スライディングを防ぐために側柱の負担軸力を適度な大きさに制限して脚部にアンカー筋或はシアコッター等の機械的せん断抵抗機構を設けることなどが有効であると思われる。 |
PDFファイル名 | 012-01-2093.pdf |